「花は心の食べ物です」。南房総。戦争中、花を守った川名りんさん。

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先日、友達と一緒に房総半島の
鴨川に行ってきました。

意外だったのは、キンセンカ、ストック、菜の花など、
様々な種類の花は、東京などより早く数多く咲いているのに、
桜(ソメイヨシノ)は、まだだったこと。

地元の人によれば、桜(ソメイヨシノ)だけは、
東京などとと同じくらいに咲くのだとか。

また今年2015年は、例年より開花が遅かったので、
余計、東京から来た人にとっては遅く感じたかもしれないと。
(2015年、関東地方ではソメイヨシノの開花は
東京が最も早かったそう)

そんなおり、NHKのBSプレミアムの
「新日本風土記」を見ました。
(旅行後、収録したものを視聴)
http://www.nhk.or.jp/fudoki/
《3月27日放送:房総 花物語》

以下のような、南房総の様々な
花にまつわる物語が紹介されました。
《<オムニバス項目(抜粋)>
●夫婦の花畑…
結婚50年の夫婦が守る海辺の花畑に秘められた半農半漁の営み。
●見てよし、食べてよし…
美しいキンセンカ。実は天ぷらも美味。五感で楽しむ房総の春。
●故郷を飾る菜の花…
ローカル線沿線に、故郷に帰ってきた人たちが植えた黄色の絨毯。
●絆育むビワの花…
冬に花をつけるビワを目指し越冬にやってくる養蜂家同士の絆と幻の蜜。
●砂に咲くヒマワリ…
半島の南端で砂と戦ってきた一家三代が咲かせる幸せの花。》
http://www.nhk.or.jp/fudoki/150327broadcast1.html

いずれも丁寧に取材しており、
どのエピソードも深く心を打つものでした。

その中でも心にしみたのは、第二次世界大戦中に、
花の栽培が禁じられた中、戦争が終わって平和になったら、
必ず花が必要になるとして、花の種を守った川名りんさんの話。

戦争中、千葉県では、花が栽培禁止になりました。
花畑の花は引き抜かれ、食料のイモ畑や麦畑に。

さらに、畑に植わった花だけでなく、
種も球根もすべて焼却せよ
との命令も出されたと言います。

川名りんさんは、命令に従うことができず、
水仙の球根を、山の奥の杉林に隠しました。

そして終戦。
夏から冬になり、りんさんが、
球根を隠していた杉林には、
水仙が見事な花をつけていたのでした。
りんさんは、花について次のように語っていたそう。

「花は口で食べることはできないけれど、
口で食べるものだけが食べ物ではないの。
心で食べるものがなくなってしまったら、
心は生きてゆけなくなってしまうのよ」

この川名さんの話は、田宮寅彦が小説「花」に書き、
それを原作として、映画「花物語」が生まれ、
広く世間の知るところとなりました。

「花は心の食べ物」。

いい言葉ですねー。

次回、房総を訪れる時は、千倉、和田浦など、
この番組の舞台となった場所を訪れたいと思います。

《真浦天畑 (もうらてんばたけ)》
http://www.mboso-etoko.jp/cgi-bin/co_kanihp/info.asp?uid=3077
田宮虎彦の「花」は、新潮日本文学 36 田宮虎彦集 (36) に収録。
映画「花物語」情報
http://movie.walkerplus.com/mv26350/
《花の種をまもった人びと=『おはなし千葉の歴史』》
http://bunka-isan.awa.jp/About/item.htm?iid=568&TXSID=dyeuhwiw

 

プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
ブログ「トクダス」
https://nikitoki.blog.ss-blog.jp/
ブログ「人生やり残しリスト」
https://yarinokoshi.blog.ss-blog.jp/

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コメント

  1. 雑賀公一 より:

    新日本風土記を見て、ずっと心に残っていました。今、図書館で借りた「花」を読んでいます。一度、南房総に行きたいなと思っています。ネット検索でこちらにたどり着くことができました。詳しい情報、ありがたいです。