地蔵盆の思い出。大阪の祖母宅で過ごした夏休み。

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「地蔵盆」。
ご存じでしょうか?

関西方面、北陸、長野の方は当たり前。
他の地方の方は、ご存じない方が
多いのではないでしょうか?

2015年8月25日、産経新聞の大阪特派員の
山上直子さんが《手作り「地蔵盆」のススメ》
http://www.sankei.com/column/news/150825/clm1508250010-n1.html
を書かれています。

先週末から24日にかけて地蔵盆が行われたんですね。

この地蔵盆は、子どものためのお祭。
8月の24日近くに行われるもので、
子どもを助けるという地蔵菩薩信仰に
基づくもののようです。

自分の関西の出身ではないのですが、
祖母が大阪に住んでいたので、
この行事を知っていました。

記事では、京都出身の綿矢りささんの
「トイレの懺悔室」から、主人公のセリフを
引用しています。

《「八月の最後の週末に地蔵盆がなければ、
ほかの地方の小学生たちは、
夏休みがもうすぐ終わってしまう憂(う)さを
いったいどうやって晴らすんだろう」》

姉2人や、祖母の近所の幼稚園、
小学生たちもこの地蔵盆を楽しみにしていました。

自分などはお盆が終わってしまい、秋風がたつころになると、
夏休みも終わりだなーと少し憂鬱になったものですが、
姉たちは、地蔵盆という楽しみが残っているので、
夏休みはお盆を過ぎてもまだまだあると感じていたようです。

祖母宅でお盆を過ぎても滞在したある夏休み。
この地蔵盆に参加させてもらいました。
祖母の家の近くに大きな団地があり、
その中にあった集会所、
そして公園が地蔵盆の主な会場。

もちろんお地蔵さんが設置されている洞は、
きれいに掃除され、行灯そして飾り物、
供え物がされ、お参りの人が絶えません。

しかし子どもの興味といえば、集会所で友達や知合いと
一緒に食べるご飯、お菓子であったり、金魚すくい、
輪投げ、また夜店での買い物であったりします。
(盆踊りを一緒にする所もあるよう。むしろ最近は盆踊りと一緒?)

それらをぐるっと回って、疲れ切って集会所に帰ると、
お菓子などが一杯詰まったお土産が一人一人に渡され、
それを下げて、名残を惜しみながら、家路につく。

なるほど姉たちが、お盆が終わっても楽しみが残っている
と言うのはそうだと納得する楽しい一夜でした。
ただこの地蔵盆が終わってしまうと、いよいよ夏休みも残りわずか。
残っている宿題のことが頭によぎり、不安になったようです。
(地蔵盆でもらったお土産の中に、ノートとか鉛筆が入っているとなおさら)

記事には、この地蔵盆の由来が詳しく書かれていました。

《仏教では、親より先に死んだ子供は「逆縁」とされ、
さいの河原で石を積まされるのだが、地獄の鬼がやってきて
積んだ端から壊してしまう。
それを助けてくれるのが地蔵菩薩とされた。》

自分は祖母からこの話を聞いたのですが、
さいの河原で石を積んだものの、鬼に崩されて
絶望しているという夢を見て、
何度もうなされたことがあります。

今も「逆縁」にならないよう、親より一日でも長生きする
と思っている自分がいます。
小さい頃の影響って考えているより、深いものだなと
しみじみ感じています。

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プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
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