「大番頭」ってどう読みますか? 「おおばんとう」「おおばんがしら」。

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「大番頭」。

どう読みますか?

突然、知合いから上の単語を書いた紙を
見せられ、尋ねられました。

「おおばんとう。大きな商店で一番えらい番頭さんのことでしょ」
と答えたら、
「『おおばんがしら』らしいですよ」。

なんでもフジテレビの番組でこの言葉が出てきて、
「おおばんがしら」と読んだアナウンサーを、
別のキャスターが「おおばんとう」と訂正したのだとか。

「大番頭」で調べてみると
確かに「おおばんがしら」が出てきます。

コトバンク「大番頭」
https://kotobank.jp/word/%E5%A4%A7%E7%95%AA%E9%A0%AD-450678

ちなみに2015年10月5日の16時時点で、
「大番頭」がアクセスランキング1位になっています。

意味としては、
《鎌倉幕府の職名。大番衆の長。》
もしくは
《江戸幕府の職名。大番組の長。》

幕府の役職名だったんですね。

もちろん「おおばんとう」も辞書には出ていて、
《商店の,番頭の中の筆頭者。》
とあります。

こうなると、
どんな文脈で出てきたのが気になります。
さらにネットで調べてみました。

このやりとり、単語が出てきたのは、
2015年9月29日、「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)。

その日のゲストだった菅義偉官房長官の紹介を、
三田友梨佳アナが次のようにしたんだそう。

《さあ今日は、安倍政権の大番頭(おおばんがしら)、
菅義偉官房長官にお越しいただきました》。

この紹介に対し、安藤優子キャスターが、すかさず
「大番頭(おおばんとう)」と訂正を入れた。
そして、番組のエンディングで、
「おおばんがしら」が正しかったとして
謝罪をしたんですね。

安倍政権というまさに政府の役職の官房長官ですので、
ここは、幕府の役職名だった「おおばんがしら」
という読みが正しいんでしょうね。

ただ、以前から、実務をとりしきる官房長官を
大店のナンバーツーである「大番頭(おおばんとう)」
に例えることは、新聞・雑誌などで見かけたことがあるので、
「おおばんとう」でも良い気もします。

〇江戸期の「おおばんがしら」は、
平時は江戸城の警備隊長、
有時や行軍の際には幕府軍の備並びに
騎馬隊指揮官(侍大将)。
禄は五千石で、番方(武官)では、最高の格式だったよう。

《官房長官室》
《「内閣の大番頭」、「総理の女房役」といわれる官房長官の役割》
http://www.kantei.go.jp/jp/vt2/main/04/photo-kanbou01.html

追記 2023年3月28日
〇このエントリーにアクセスを多く頂いています。
 一般には、大番頭は、「おおばんとう」と読み、
 大店の番頭の筆頭者という意味で使われることが多いですね。
〇けれど、幕府の役職名の「おおばんがしら」で
 使われることもままあると。

〇日本企業。トップが信頼できる「大番頭」がいると、その企業は、
 繁栄しますね。

本田技研工業の創業者・本田宗一郎を財務面で支えた藤沢武夫さんは、有名な大番頭ですね。

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niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
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から読み始め、多い時には13紙
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