サツマイモの教訓。サツマイモはやせた乾いた土地に育つ。肥料を与えすぎると芋はやせる。

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収穫の秋。
秋の味覚の一つサツマイモ。

今年とれたサツマイモは
もう召し上がりましたか?

先日、母が近所の八百屋で買った
新物のベニアズマを甘く煮てくれたので、
少しだけ食べました。

近所の八百屋さんでは、店の前で
焼き芋を作って販売しています。

収穫したてより、2ヶ月ほど貯蔵し熟成
(追熟?)した方が、デンプンが糖質に
変わり甘くなるのだそう。

なので、本当に美味しいのは、
12月頃なんだとか。
(ベニアヅマは保存性がよくないので、
長期間の貯蔵ができないため、すぐになくなる)

知り合いが今年から、区だか市の
貸し農園を借りて、野菜を育て始めたとか。

夏野菜は大量にとれ、ご近所さんや
友人・知人に配っても余ってしまい、
食べきれないほどだったとか。

それに懲りて、秋はもう少し持つ
サツマイモ、ジャガイモなどの
芋類を植えたと言います。

夏には青々とした立派な葉がいくつもつき、
これはすごい芋が出来ると秋の収穫を期待して、
先日、芋掘りをしたところ、
数も大きさも期待を大きく下回る
出来だったとのこと。

あれだけ肥料と水を与え、しっかり育て、
葉も茂っていたのになぜと不思議に思い、
農園の管理・指導をしてくれている農家の方に
尋ねたそう。

そしたら意外なことを教えてくれたとのこと。

サツマイモは、もともとやせた、
水の少ないところに育つ作物。
なので肥えた土や、たっぷりと水を与えると、
葉・ツルばっかり茂って、芋は少なく
やせてしまって出来ない。

サツマイモは、厳しく放任して育てるんですと。

サツマイモは、空気中の窒素を固定する
微生物が共生していて、自ら栄養分を
作り出しているので、窒素は不要なんですね。

なお、葉が茂り、ツルばかり伸びて
芋の生育が悪くなることを「つるボケ」と呼ぶとのこと。

知人の育てたサツマイモは
まさにこの「つるボケ」だったようです。

またツルが土につくと、
葉のつけ根の部分から根を出し、
そこから芋ができるよう。

芋は、根に養分がたまって太く大きくなったもの。

ツルが茂り、土につき、地表をはうと、
そこにも芋がついてしまい、養分が分散するため、
地中の芋が大きくならないのですね。

それを防ぐために、ツルを引き上げて、
土から根をはがし、ひっくり返す
「つる返し」を行うとのこと。

知人は、小さいころ、小学校で、
サツマイモを作った経験があるそう。
そのときに、先生・農家の人から、
「サツマイモほど育てやすいものはない」
と言われたことが強く記憶に残っていたと言います。

そのため、素人でも簡単に出来るだろう
とサツマイモを選択。

さらに手入れをすれば、より多く太い芋が
収穫できるに違いないと思いこんだのですね。

またツルが地面についたのは気づいていたものの、
そこにも芋がつくだろうとそのままにしておいたそう。

何もかも農家の常識の逆を行ってしまったのですね。

その分野には、必ず其れ相応の知恵がある。
それを知ったかぶりしたり、思い込みなどで、
無視したりせず、ちゃんと聞くこと。

また人がそれぞれ性格、体質が違うように、
野菜などでもそれぞれ性質が違う。
それをしっかり理解することが必要と
強く思ったそうです。

プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
ブログ「トクダス」
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