亀の知恵

萬年も役立つような森羅万象の知恵を紹介

*

糸魚川市の大規模な火災。およそ140棟に延焼拡大。大叔母の火災被害。

   

テレビのニュースで、
新潟県糸魚川市の中心部で、
大規模火災が発生中で、
およそ140棟に延焼拡大していると知りました。

一刻も早く、鎮火されますよう祈っています。

このニュースを見て、思い出したのは、
大叔母が若い頃にあった火災被害です。

大叔母が結婚まもなくの頃ですから、
昭和の初め頃の話です。

当時、大叔母は、
四国の実家に近い場所に住んでいました。

その町の歴史に残るような大きな火災で、
住んでいた町内全体が、被害にあったそうです。
(後に分厚い「町史」を見たら、掲載されていた)

大叔母からその話を聞いたのは、
小学校の時が最初。
それから亡くなるまで、会う度に
この火事の話をしてくれました。

新婚間もない頃で、親に作ってもらった桐箪笥、
そして中にいれていた着物類などすべて焼けてしまったそう。

その箪笥は、家紋入りで金具も含め、
特別にあつらえたもので、
それはそれは気に入っていたそう。

「あの箪笥が燃えたのは惜しかった。
あれだけでも……」
と何度も訴え、残念がっていました。

他の家財道具も、すべて焼かれ、
少しの着替えと現金のみで、
焼け出されてしまったのです。

この火事がきっかけで、大叔母夫妻は、
神戸に出ることとなります。

義理の大伯父の奮闘もあり、
神戸で商売をはじめ成功を収めます。

大阪に土地を買い、家と貸家を建てます。
だが店は空襲で被害にあい、失い、
戦後、建て直しをしています。
(大阪の方は被災を免れる)

こうした被害にあっている大叔母は、
口を酸っぱくして言っていたのは、
命は金に換えられないということ。

故郷の火災の時も、また神戸の空襲の時も、
一度、外に逃げたものの、
「お金や通帳など大切なものを持ち出し忘れた」
と言って、戻った人の多くは亡くなってしまったのだそう。

「命あっての物種」。

「外に出られたら、ともかくそこを離れ安全な所に逃げなさい」
とも話していました。

ただ空襲の時は、安全な所はないに等しかったとか。

他に言っていたのは、
万が一の時に備えて、「持ち出し袋」を
作っておくことでした。

中に入れるのは土地の権利証、預金通帳、債券
といったもの。

さらに中にはすぐ使えるように
小銭、小額のお札(現金)を入れておくこと。

また財布も、置き場所を決めておきなさいと。
そうでないと、あちこち探し回っているうちに、
逃げ遅れると。
(たとえ数万でも、お金を持たないと
不安に思うので、財布を探してしまうらしい)

夜、火事になった場合、真っ暗な中、
寝室から外に出ないといけません。

玄関から逃げられるとはかぎらないので、
寝室に、履き物を置いておくとよいとも。

靴や下駄などをはけず、裸足や足袋で逃げて、
ガラス、クギなどで足を怪我した人が大勢いたとのこと。

なるほどそこには気づきませんでした。

昔から「地震、雷、火事、親父」
なんてことを言います。

自分も大学の頃、ある寮に入っていて、
火事にあっています。

幸いなことに、また大叔母の教えもあったのか、
被害はほとんどありませんでした。

火事が多い季節。
もう一度、わが家の防火体制を
見直そうと思いました。

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