母の故郷から送ってきた初よもぎの草餅。若草摘み。桑の実。

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昼休みに家に戻り、リビングに行ったら、
母が、
「岐阜から草餅が届いたわよ」
と、緑色に染まったパックを見せてくれました。

母の故郷に住む弟のお嫁さんが
送ってくれたものです。

市販のそれではなく、ヨモギはもちろん、
あんこも手作りしたものです。

ヨモギは、故郷の実家から少し離れた川の
河原・土手に萌えた今年の初ヨモギ。

その年に出た若芽だけを摘むと、
まさに若草色で柔らかく香り高い
草餅にしあがるんだそう。

濃いめの緑茶を入れ、草餅を頂きながら、
母が故郷にいた頃の春の若草摘みの話を
聞きました。

母の実家は岐阜の市内、街中ですが、
それでも当時は、ほんの少し郊外に出れば、
田んぼ、畑があり、また川の土手もコンクリートに
覆われておらず土だったので、春先になると、
様々な野草がとれたとか。

母はそのお母さんや兄弟達と連れだって、
若草摘みに出かけ、とれたつくし、ヨモギを
卵とじ、草餅にして、食べたそう。

娯楽の少なかった時代、この時期の若草摘みは、
家族にとっての一つの実益を兼ねた
リクリエーションでもあったとか。

この初春の時期の若草摘みの後、
初夏、6月の梅雨入り前の頃には、
桑畑の桑の実を食べるのが楽しみだったそう。

童謡 「赤とんぼ」 の中にも、
「山の畑の 桑の実を 小篭に摘んだは まぼろしか」
と出てきますね。

今、桑の実はマルベリーなどと言われ、
抗酸化作用があるなんてもてはやされたりしている
そうですけれど、母の小さい頃は、食べてはいけない
と親に言われていたとか。

このため親に隠れてこっそりと食べたそう。
しかしあの紫色が舌や服などについてしまうので、
一発で食べたことがばれてしまい、叱られたとも。

昔のことを語る母はなんだか楽しそう。

貧しかったけれど、豊かな体験が
できた時代だったのかもしれません。

 

プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
ブログ「トクダス」
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