亀の知恵

萬年も役立つような森羅万象の知恵を紹介

*

140年余り続く練り物店佃權(つくごん)、廃業。母の嘆き。いきつけの魚屋さんから聞いてくる。

      2017/07/31

毎週金曜日に家の近所に来る魚屋さん。

築地や浦安市場から仕入れた
新鮮で高級な品を持ってきています。

わが家は、もう何十年もそこから、
魚介類そしてかまぼこなどの
練製品を買っています。

昼食に自宅キッチンに行ったら、
「冷蔵庫の中に佃權(つくごん)の
野菜あげがはいってるよ」と母。

それに引き続いて、
驚くべきニュースを告げました。

「佃權が6月いっぱいで廃業するって」

午前中にいつものように訪れた
その魚屋さんから聞いたのだとか。

佃權
http://www.tsukugon.co.jp/

びっくりしました。

かまぼこ、はんぺんなどの練り物で知られる
佃權は、現在は築地にありますが、
それ以前は佃、日本橋と、江戸時代から
ずっと現在まで140年以上にもわたって
商売をしてきた老舗です。

母は、かまぼこ、揚物など練り物類は、
すべてこちらの製品を愛用。

おでんを作ったり、煮物に入れたり、
おかずにつまみに、そしてお弁当にと
大活用してきました。

なので、私以上にショックみたいです。

現在、豊洲新市場への移転はもめにもめていますが、
以前から、佃權は、新市場には移転しない
と決めていたそう。

魚屋さん曰く、
廃業の一番の理由は、人手不足なんだそう。

職人さんの高齢化が進む一方で、
若手を採用育成することが
十分できず、老舗が満たすべき品質、
味を保てないということのようです。

母は、「佃權の製品をずっと使ってきて、
本当に欠かせなかったのに……。
自分が生きている間に、あの老舗がなくなるなんて。
ほんとに人手不足って深刻なんだねー」と。

農業や食に詳しい友人の作家によれば、
農家は、やはり高齢化が進み、
これまで取材した中で、すでに多くの家が
やめているんだとか。

さらに今後数年間の間に、体力が落ちて、
農業が出来なくなったり、亡くなったりして、
稀少な野菜や食材が作られなくなっていくのは確実と。

また小さな食品製造にかかわる個人・会社でも、
製造する職人が少なくなり、さらに製造するための
道具を作る職人もいなくなっているとのこと。

結論として、これからどんどんと、
食べられなくなる伝統の味が
いくつも出てくると。

一方で、地方での暮らしに憧れ、
また伝統の食材や有機農業などをやろうという
新規就農者も、少ないながらもいるのが、
わずかな明るい兆しとのこと。

なんだが寂しいですね。
残す方法はないものかなと思います。

「もう季節外れだけれど、終売の前に
おでんでも作ろうかね」
と母。

最後にじっくりと味わって、
佃權にありがとうと
さようならを告げることになりそうです。

 

記事は読めませんが、見出しのみ。
日刊食品速報《2017年4月27日
老舗練製品メーカー、佃權(東京)が「全商品終売」へ》
https://news.syokuhinsokuho.jp/ac/ac01/5042

追記2017年5月18日
会社は明治元年創業ということで、
創業以来140年あまり。(まもなく150年)
見だし、本文を訂正いたしました。

〇6月29日同社出荷分で、
全商品の製造・販売を終了。
すでに取引先などに通知済み。

追記2017年5月20日、
朝日新聞。
《築地の老舗「佃權」、練り物製造から撤退へ 作り手不足
西本ゆか2017年5月19日19時48分》
http://www.asahi.com/articles/ASK5M61QXK5MUTIL04Y.html

《築地市場の豊洲移転問題など環境の変化に加え、
練り物の手作り技術の継承者不足などが理由》

《7月以降も不動産賃貸業務は続けるが、
パートを含め約70人の従業員の大半に
ついては解雇となる見込み》とのこと。

会社としては存続するが、
練り物製造業は行なわない
ということですね。

 - 未分類

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

最良のアンチエイジング、美容の薬は、「恋愛」。ときめく心を持つ。

知合いが名医と評判の皮膚科に行ったところ、 保険がきいて200円くらいの薬(化粧 …

60代の知合いが、テレビを生で見るのをやめてみたら……。生活の中の時間泥棒を発見して、見直す。

何年か前に定年を迎えた知合いの女性。 定年になったら、あれもやりたい、これもやり …

88歳の竹島静枝さん。介護資格を取得。高齢でも介護をする側に回れる。励みになるニュース。

2015年12月18日、朝日新聞の夕刊に、 川崎市に住む竹島静枝さんという女性が …

昔は世話が大変だったぬか漬け。知合いが始めたのは、冷蔵庫で作るぬか漬け、ヨーグルト漬け。

ぬか漬け。 お好きな方、多いのでは? 近所の知合いは、お姑さんが、戦争中、 避難 …

原節子さん逝去に感慨ひとしおの母と叔母さん。二人にとって自分の時代を象徴する人物の1人。

今朝、朝食をとりにダイニングに行くと、 下から新聞を持ってきた母と入り口のところ …

「今日はこれが思い出せなかった」ノートをつける知合い。何かを思い出せない時、どうしてますか?

若い方には無縁な話かもしれません。 年を取ると、「こんなことがなぜ?」 と思うよ …

「ノートルダムのせむし男」問題。劇団四季、2016年12月から「ノートルダムの鐘」を上演。「せむし男」はなぜ消えた。

地下鉄の車内広告に、 劇団四季が12月11日から上演を予定している 「ノートルダ …

思い出の品を小さくして手元に。制服、スーツ。ランドセル。

あなたは、学生の時の制服、ランドセルなどをお持ちですか?、 先日、知合いの女性が …

歯、目、耳の総点検。かめなくなると、見えにくくなると、そして聞こえにくくなると認知症発症確率は激増。

何年か前、60歳を迎えたイタリア人の友人。 それを機にかなりのお金をかけたことが …

爪磨きと手洗いを、高齢の男性から勧められた。リラックス効果。

女性の間ではとうの昔から、 爪の手入れ、ネイルアートが当たり前に なっていますね …