「さわやか」は秋の季語。被災地の新設校ふたば未来学園高校入学式で、林先生が即席授業。

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「さわやか」。
よく使われる表現ですね。
イケメンのあなたは、
「さわやかな方ねー」などと
ひんぱんに言われているのでは?

この「さわやか」について書こうと思ったのは、
2015年4月9日の日刊スポーツの以下の記事の
見出しを見たから。

見出しは、《「さわやか」は秋の季語です》。

ごぞんじでしたか?

記事は、
《林先生が即授業 被災地新設校が型破り入学式》
http://www.nikkansports.com/general/news/1458926.htm

該当するのは以下の部分。

《新入生代表による誓いの言葉も、「授業」の材料に変わった。
「10年後、100年後も誇れる伝統と校風を築き上げたい」。
日下雄太君がこう述べる前、
「さわやかな風のぬくもりに、春の訪れを感じる」
と表現した。すると、応援団の一員で国語講師の林氏が
「『さわやか』は、春ではなく秋に(季語で)使う。彼は、
大人に教えの余地を残してくれた」と、絶妙のアドバイス。》

中学に入った時の国語の先生が、
「さわやか」について教えてくれました。

「さわやか」は、もともと秋の清々しさを
言うときの言葉。
そこから、使われる場面が広がり、
すっきりして快適な気持ちのとき、
態度がすっきりしていて
好感が持てる人物などにも使われる。

ただ時候に関しては、秋が基本なので、
春や初夏などを表現するときに使うと、
違和感を持つ人がいるので注意と。

NHK放送文化研究所
《「さわやか」は秋に限る?》
http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/006.html

《一般には季節に関係なく使われています》と答え、
解説では、春の場合、
《「うららか(麗か)」「のどか(長閑)」などがあります》と。
さらに初夏に使うと抵抗感を持つ人がいるとし、
《「すがすがしい・・・」「心地よい・・・」などと
表現することもできます》と別の表し方を示しています。

日下君が述べた
「さわやかな風のぬくもりに、春の訪れを感じる」。
どう言えば良かったのでしょうか?

「うららか」は春に使われますが、
「春の日がうららか」とか陽光、穏やかな天候を
言うのに使われるので、「うららかな風」というのは
ふさわしくないかもしれません。

春の風とくれば、「春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)」。
春の風が、のどかに、さやさやと、快く、穏やかに吹くさま。

ただ個人的に「のどかな風」には違和感があるので、
「柔らかな風のぬくもりに~」、
「穏やかな風のぬくもりに~」とか言うかなー。

あなたは春の風をどう表現しますか?


〇うららか:陽光が晴れ晴れと照る様子
「山うらら」「海うらら」
唱歌の歌詞にも「春のうららの隅田川」とあるように
〇のどか:静かで平和な様子
のんびりと平和な気分。心配なことが何もないようす。
〇のんき:心配や苦労がないさま。大らかな気分。
「暖=のん」からほのぼのとした暖かな感じ。
〇ほのぼの:ほのかに明るい様子。心温かなのどかな様子。
〇山笑う:芽吹きをはじめ、花がさき、華やかな春の山の明るい様子。
秋は「山粧ふ」。冬は「山眠る」。
〇水温(ぬる)む:春の日ざしで、水が温まること。
〇春一番、「花起こし」「花散らし」となります。

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この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
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