養子に出された子どもは知能が高い。異なる価値観に触れる。

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2015年9月7日の朝日新聞、
《Journal M》《反抗期を乗り切るために》
との特集が組まれていました。

その中で脳科学者の中野信子さんが、
反抗期は《脳の発達段階のサインと思って》と
解説をされています。

気になる箇所がありました。

《面白いことに、養子に出された子は知能が高い
というデータがあります。なぜか? 若年期に複数の
価値観の中で過ごすことで脳の発達が促されたと
いう仮説が有力です。》

養子の例として歴史上の有名人をあげています。

《戦後の日本を作った吉田茂も養子でした。
徳川家康の例を引くまでもなく、戦国武将の多くが
幼くして人質としてだされました。適応力や社会性、
判断力が高められたといえます。》

《反抗期、脳内にどんな変化が? 脳科学者・中野信子さん
文・佐々木洋輔、写真・安冨良弘2015年9月7日11時37分》
http://www.asahi.com/articles/ASH945GJ4H94UEHF00V.html?iref=comtop_fbox_u07

「知能は遺伝か環境か」という
大きな問題がありますけれど、
中野さんが紹介したデータによれば、
遺伝より育てられた環境の方が知能に
大きな影響を与えると言えるのでしょう。

なお養子と知能については、上とは逆のデータもあるよう。

また吉田茂ですが、確かに養子です。
実父は竹内綱。その5男として生まれ、
すぐに綱の親友である吉田健三の養子となりました。

実父と養父が親友。裕福であり、
吉田家で大事に育てられています。



上にあげた「複数の価値観の中で過ごす」
という仮説がそのままあてはまるのかという気がします。

家康など、幼少期に人質にとられ、
他家で暮らさざるを得なかった例の方が、
複数の価値観の中で過ごすという条件に
あてはまっているのではないでしょうか。

今、考えるより以上に、昔は養子は多かったように思えます。
家を守るという意識が強かったので、跡取りがいない場合、
親戚や知人から子どもをもらう養子が行われていました。

自分の周りにもいました。

近所にいた年配のおじさんは、
子のない夫婦にもらわれてきた養子。
なので、吉田茂のように跡取りとして
大事にされたようです。

なので家では苦労をしたり、
つらい目にはあっていないのですが、
修行のための奉公先では、現在の
ブラック企業など甘いというほど、
つらい仕打ちを受け、人の裏表がわかったと言います。

家康の人質時代ではありませんが、
そうした過酷な体験が知能・知恵を磨く
ということはあるのかもしれません。

「他人の飯を食う」という言い方があります。

これは、親元を離れ、他人の家に奉公するなどして、
実社会での経験を積むこと。

これにより親元ではわからなかった、
世間の価値観、厳しさを知り、
生き抜く術、知恵を
身に付けることができるとされます。

上のおじさんから教わったのは、
「他人の飯を食う」のほかに、
「旅に出る」もありました。

たとえ一円も持っていなくても、
なんとかなるという地元・在所では、
緊張感が足りず、結局、最後は誰かに頼ってしまう。

そうした力が及ばない旅に出てこそ、
人は鍛えられるというのです。

また旅に出れば、ふだんは出合わない人に
出会う確率が高まります。

これまで知らなかった価値や知恵、考え方を
持っている人にあえる。
それが「旅の宝」、効用なんだと。

若い時の苦労は、
もう買えない年代になってしまいましたが、
せめてあらなた価値観にであえる「旅」をして
見たいなと思う今日この頃です。

プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
ブログ「トクダス」
https://nikitoki.blog.ss-blog.jp/
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