亀の知恵

萬年も役立つような森羅万象の知恵を紹介

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他の生徒の「万引き」で推薦受けられず自殺した広島・中学三年生の問題。間違い、間違われた時にどうするか?

   

広島県府中町で中学3年の男子生徒が自殺した問題。

いろいろな事実・経緯が明らかになっています。

中学1年の時、他の生徒の万引き非行を、
自殺した生徒のそれとして誤って記録され、
その記録を信じた中3時の担任の進路指導により、
私立の推薦を受けられず、自殺したと見られています。

この件に関しては、一人の先生のミスというより、
複数の先生のミスが積み重なり、
それが一人の生徒の死という
大きな悲劇をもたらしたように感じました。

万引きした店から通報を受けた教師が、
生徒指導の先生に告げたところ、
誤って他の生徒と間違って記録してしまった。

その記録に基づき印刷された資料を会議で配布。
その資料の間違いに気付いた他の先生が指摘したところ、
紙の資料は訂正したものの、電磁的な記録は訂正されなかった。

(万引きの報告があった場合に行われる生徒、保護者、担任、学年主任、
生徒指導主事の5者面談、別室指導など内規に基づく処理は一切行われていなかった)

その電磁的な記録も2つあり、教育委員会に出した公式な方は、
訂正され、誤りはなかったものの、もう一つは誤ったままだった。

3年時の担任および会議に出席した先生は、
誤った電磁的記録のデータの紙の資料をもとに
進路指導・決定を行っていた。

上にあげたのは一部ですが、
学校側の情報、データの取り扱いが、
非常に雑な印象を持ちました。

非行の記録でなくても、
これまでこうしたデータ、情報で、
学校や企業などに間違えられた経験をした方、
逆に間違えてしまった経験のある方は多いのではないでしょうか。

かくいう自分もその一人。

高校の時、ある先生に、
自分の出身地域をずっと間違えられた経験があります。

その高校は様々な地域の中学校から来ていたのですが、
ある先生は、別の地域から来ていた同姓の生徒と自分を
ずっと間違えていたのです。

その都度、自分やクラスメートから訂正、ツッコミが
入り、その場は訂正するのですが、しばらくすると
また間違ってしまう。
ずーっとそれは、直りませんでした。

今度は、自分が間違い続けた経験。
大学に入って、同じクラスになった
同級生の一人の出身地に関する情報です。

別のクラスメートが、その同級生の
出身地の情報を教えてくれたのですが、
それが間違っていた。

これはあくまでも例で、実際とは違いますが、
クラスメートは、その同級生が奈良県出身と教えてくれた。
しかし本当は和歌山県の出身だったのです。

しかし最初にすり込まれた情報は、なかなか上書きできず、
意識しても、ついついその同級生に
「みかんがおいしい和歌山出身だから……」等と言ってしまい、
最初は笑っていたその同級生も最後にはあきれられてしまいました。

さらに恥ずかしながら、
社会人になってもそうした間違いは数知れず。

こうした間違いを経験して思ったのは、
最初が肝腎ということ。

最初に間違うと、訂正するのは非常に骨が折れる。
なので、初対面の人やはじめての取引先のデータは、
間違いのないように慎重に慎重に覚えるようにしています。

現在、弊社では多くの取引先、
ユーザーの情報をいただいて、管理しています。

ユーザーの情報は、「手書き」でいただき、
それを受け取った社員が、データとして入力しています。

それが間違っていることがあるんですね。

名前の漢字、生年月日、現住所、携帯電話番号。

いただく情報の項目すべてで間違いが
発生するといっても過言ではありません。

性別なんか間違いようがないと思われるかもしれませんが、
男女ともに使える名前のユーザーの場合、
性別が間違っていたこともあるんですね。

これも実際の例ではありませんが、
例えば「はるみ」さんという方。
個人的にはこう書いてあったら、
「女性」だと思い込んでしまうのですが、
「男性」の場合もあります。

そうした思い込みで、「男性」なのに、
「女性」で登録してしまうのですね。

そうしたミスを防ぐため、入力後、
別の社員が、いただいた手書きの書類と、
入力データを照らし合わせ、チェックします。

しかしそれでも見落とすことがあるんですね。

取引先やユーザーから、間違いの指摘や、
変更の申し出があり、データを訂正する場合は、
原則的に受けた社員が直すようにします。

そして、それを他の社員にも周知。

ただそれでも、訂正しきれていないというか、
今回のように問題が起こることもありえます。

電磁的記録の場合、多くの場合
原本とバックアップがあります。
弊社の場合、バックアップは複数あります。

個人でも法人でもそうしたところは多いのでは?

複数のバックアップの中には、
その都度のもの、さらに1週間ごと、
1ヶ月ごとと期間があくものも。

メール、ダイレクトメールなどを出す場合は、
原則、その都度のバックアップのデータを使います。

なので訂正されているはずですが、ついつい
別のバージョンのバックアップを使い、
訂正されない以前のまま、送付するというミスが起こることも。
(使うべきバージョンのバックアップのみのフォルダーを使い、
それ以前のものは、別のフォルダーに移動するようにしているが……)

人間だから間違い、ミスはあるとの前提で、
システム・制度として、ミスを減らす、
また訂正できるようにしておくことが大切であると、
この事件を機に改めて思いました。

今回の広島の事件は、データのずさんな取り扱いの他に、
進路指導(私立高校への推薦)に中学1年の時の非行までも
考慮に入れること、教師によるパワーハラスメント(「指導死」)
などの問題があると指摘されています。

「指導死」とは、教員、学校関係者による、
生徒指導の不適切な言動や暴力行為といった
パワーハラスメントで子ども(生徒)が死に追い詰められること。

「指導死」親の会
http://shidou-life.net/

教育現場は、一般企業に比べ、閉鎖的で、
新しい考え方、システムに対する対応が遅い
とは良く指摘されるところです。

公的な教育現場に、外部、民間の目や
知識・知恵を取り入れる仕組みを作らないと
こうした問題は今後も発生してしまうのでしょうね。

 

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