経営コンサルタントの経歴詐称疑惑で思い出す、自称コロンビア大学卒業の同僚の行方。

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週刊文春で、学歴詐称などの
経歴詐称が指摘された経営コンサルタント。

その男性は、所属事務所のホームページで、
テレビ・ラジオ番組などの活動を自粛する意向を表明、
またホームページ上の「英文」の履歴書の内容に
間違いがあったことを認めています。

マスコミや学問の分野で、時々、こうした経歴詐称が
問題になることがありますね。

少し前、覚えているのが、
東大の研究室に在籍していたトルコ人男性。

この男性はトルコ人初宇宙飛行士候補、
トルコ人初のアルペンスキー金メダリストであると自称。
宇宙エレベーターなど数多くの論文を発表。
そうした業績に対しケンブリッジ大学物理賞などを受賞した
と発表されていました。

多くの新聞・雑誌、テレビなど取り上げられ、
それらを見聞きして、
すごい人物がいるものだと感心していました。

けれど、のちにそうした経歴は詐称であり、
論文の4割が盗作であると東大が認定し、
その学位は取り消されました。

最初にどこかが、その人の経歴、業績を
しっかり調査することなく、
そのまま鵜呑みにして報道し取り上げると、
後から取り上げる人(マスコミ)は、
それをちゃんと検証しないまま、以前の報道を
前提にしてしまうので、こうした問題が起こるのでしょうね。

今回の経営コンサルタントの男性の経歴詐称問題も、
多くのマスコミが取り上げることで、
はくがつき、事実確認、裏を取るという点が
おそろかになっていたと思われます。

とくに学歴、職歴で海外のものがはいってくると、
実状がわかりにくく、だまされやすいというか、
相手の言ったことを信じやすいのではないでしょうか。

自分は学歴などを詐称したことはないのですが、
実害はなかったものの、詐称された経験は何度かあります。

その内の一人の話。

ずいぶん前ですが、一緒の職場で働いていた男性。
彼は例えば、「うちの親は〇〇大臣と親友だ」とか、
「前にはポルシェ、フェラーリに乗っていたけど、
やっぱり日本車が一番(知り合った時は国産車を
使っていた)」など、何でもちょっと大きなことを
いう気配がありました。

それで少し用心はしていたのですが……。

あるとき彼はアメリカのニューヨークにある
コロンビア大学の卒業生だと周囲に言っていた
ということがわかりました。
(自分には直接、そう主張したことはない)

たまたまですが、そのころ、自分はニューヨークによく行き、
コロンビア大学の図書館や売店(トレーナー、マグカップなどを購入)などを
訪れたばっかりだったので、その話をしたら、なぜか突然あわてて、
とんちんかんな答えをして、話をそらせました。

急に態度が変わっておかしいなと思ったのですが、
その時はそのままでした。

以下は、自分が直接見聞きしたエピソードではなく、
伝聞なのですが、次のようなことがありました。

あるときその職場の、上の人のところに、
英語の電話がかかってきました。

その人は英語が得意でなかったので、
「何言っているかわからん。誰かかわってくれ」と
周囲を見渡しました。

近くにいたのが、コロンビア大学卒業というその男性。
目があった上の人が、その男性に受話器を渡しました。

彼は電話に出て、何か一言二言、
英語らしき言葉を発したのですが、
すぐ切ってしまったのです。

直後に、上の人が「何だった? どこのだれからだ」
などと聞いたのですが、その男性は、
「いやー、間違い電話でした」と答え、
すぐにその場を去ったのです。

そんなことがいくつかあって、
多くの人が少しずつ疑念を持ち始めました。

そしてあるとき、お金と会社の物に関するトラブルがあり、
とうとう職場の偉い人が、彼にその件を含め、
学歴などについても問いただした結果、
彼の話していたことはほとんど嘘であり、
学歴に関しても事実と異なることがわかりました。

しかしながら、彼は最後まで、直接、自分の口からは
詐称の事実を認めず、
「あの大学の卒業資格には、日本と違っていろいろあってですね……」
などとごまかし続けていたとのこと。

その日限りで、その男性は、
我々の前からいなくなりました。

その後、芸能界である大論争が起こりました。
その当事者の一人が、後に公職に立候補した際の学歴が、
まさにコロンビア大学。

その卒業生かどうかが、問題になったのですが、
職場では、彼のことが話題にのぼりました。

芸能界のケースは、時代が古くて、大学当局に留学生名簿、
学籍原簿などの記録が残っておらず、否定も肯定もできないまま
問題は収束しました。

彼の場合は、向こうの大学に問い合わせることまでは
しませんでしたが、今だったら、すぐに調べて、
嘘かどうかを見破ることはできるんでしょうね。

そうそう現職の国会議員在任中に、
やはり海外の大学を卒業したとの学歴詐称が
問題になり、辞職したケースもありました。

その前に日本の六大学の一つを「中退」と
選挙公報に記して議員辞職した男性も。

「中退」が問題になるかと思ったのですが、
中退は入学をしていないと出来ないので、
日本では、「中退」も重要なんですね。

以上は学歴ですが、弁護士とか医者とか、
国家資格の詐称の事件も数多くあります。

自分や親しい友人、知合いがその詐称に
巻き込まれたこともありました。

医師免許を偽造したりして患者はもちろん、
行政機関を長い間だまし続けて金を詐取していた
なんて事件も。

詐欺を働く人物の中には、資格はないものの、
その業界で働いていたり、医師・弁護士などの働きぶりを
見ているので、業界の用語や事情に詳しかったり
するんですよね。

だまそうとするから、余計に業界のことを
勉強していたりして……。

知識だけでなく、実技のほうも見よう見まねで
身につけていたりもします。

こうなると何を信じていいのか
ということになりますけれど、
これまでの経験から、得た教訓は、
次のようなものです。

誰か信頼する人からの紹介があっても、
必ず自分で経歴などを確かめる。
公的な資格は行政機関などで確認。
(医師、弁護士などはネットで確認可能)

例えば、医師などの場合
https://licenseif.mhlw.go.jp/search/
弁護士の場合(名前や登録番号から検索可能)
https://www.nichibenren.jp/member_general/lawyerandcorpsearchselect/corpInfoSearchInput/changeBarSearch/

学歴、職歴などの場合、
卒業証書、年金手帳など公的な書類の
コピーを提出してもらうのが一番ですが、
なかなかそれも難しいもの。

そうした時は、大学であれば、
専攻学部、恩師、同級生などの情報を聞く。

また何気ない一般的な会話で、卒業生や、
その会社にいたなら絶対わかるであろう
質問をして、答えられなかったり、
つまったりなどした場合は、要注意ですね。

海外の資格、経歴の場合は、本人から、
その国の言語で正式な資格名、職歴をもらう。

原語だとその後の調査が非常にしやすい。
和訳したものは定訳がないことがあり調べにくいです。

4月新年度。
査証した人物に巡り会いませんように。

 

プロフィール
この記事を書いた人
niki

35年以上にわたり、TV、ラジオ、
イベント制作に携わる。30年余
り、放送関係の専門学校講師を
勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に
関するHPの制作、コンサルタ
ントも、行う。新聞は小学4年生
から読み始め、多い時には13紙
を愛読。
ブログ「トクダス」
https://nikitoki.blog.ss-blog.jp/
ブログ「人生やり残しリスト」
https://yarinokoshi.blog.ss-blog.jp/

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