若い時には、なんでもなかったことでも、
年を取るとできなくなったりすることがあります。
外出する際、いつもと違うものを
持って行かねばならなかったり、
普段とは違う場所に行き、用事をしなくてはならない
そんなことありますよね。
また一度に複数のことを同時に行う。
若い時には、メモもなしに、そうしたことを
苦も無くできた。けれど年をとってからは、
持って行く物をいくつか忘れたり、
寄るべき場所や用事を忘れたり。
情けない限りです。
けれどそうした年齢による能力の低下は、
少しの工夫でカバーできるようです。
高齢の知合いは、外出時の忘れ物や捜し物を防ぐために、
友達から教わった方法を実行したところ、
忘れ物もしなくなり、捜し物をせずにすみ、
一度の外出で複数の用事ももれなくできるようになったとのこと。
まずは、物の置き場所、管理。
例えば、カギ、お店のポイントカード、財布。
そうした外出時に必要となるものを
入れる箱を用意します。
そしてそれを、出かける時に
必ず通る場所に置きます。
その箱は、菓子箱でも何でもいいのですが、
中を区切るか、大きなスポンジ(コップなどを洗う)を
全面に敷き詰める。
そしたらそのスポンジを、
財布だったら財布と同じ形に切り抜く。
カギなども同様。
こうして、置き場所を決める。
そこに置いてあるものをとると、
その部分だけ空白になります。
空白の部分(箱の底の部分)には、そこに置いてあるもの、
例えば「財布」などと、マジックで書いておく。
持ち出したものが何か、すぐにわかる。
ふさがれていれば、そこに必ずそれがある。
他の工夫は、用事ごとの袋。
100円ショップや文房具店などに売っている
マチのはいった大きめの透明の袋。
(ジップロックのようなものでもよい)
そこに例えば出かける場所、用途ごとに
必要なものをまとめておく。
例えば、病院。
病院の診察券、保険証、お薬手帳などなど。
現物ともう一つ、カードにその物の名前を
書いておきます。
診察券だったら、診察券と書いたカードもいれておく。
現物とその紙はダブルクリックなどで一緒に。
そこに入れてあるときは常に現物と名前を書いた紙がペアに。
持ち出した時は、袋の中は、名前を書いた紙だけになっている。
持ち出すものは、場所・用途ごとに小さな袋に一緒にいれておく。
帰ってきたら、元の袋に戻し、紙と一緒にしておく。
(小さな袋や家の袋にはマジックなどで場所、用途を書いておく)
さらには、玄関の内側に、ボード(用事・行き先)をつける。
紙でも木でもなんでも可。
ボードには、用事(買い物、通院、観劇、映画鑑賞)、
場所(スーパー、コンビニ、〇〇歯医者、▼▼病院、
歌舞伎座、□□映画館など)を書いておく。
そしてその上に、それと同じカードを貼っておく。
何か外出時、立ち寄ったり、
用事をしなければならない時は、
その場所に、赤いピンをつけておく。
外出時は、赤いピンの所のカードを持って行く。
立ち寄る順にカードを持ち、
それに従って行動。
帰宅したら、ボードにカードを戻し、
赤いピンも戻す。
例えば、映画館に行き映画鑑賞、
帰りに本屋で本、雑誌を購入。
ついでにクリーニング店でクリーニング受け取り。
この場合、3つの赤いピンを刺した場所の
「映画館」「本屋」「クリーニング店」のカードを持ち、
さらに上の箱から財布などを持ち、袋から、映画チケット、
本屋のカード、買うべき本の新聞切り抜き、
クリーニング店の引換券を出して持って行くという訳です。
つたない文章で、通じにくいかもしれませんが、
TOYOTAのカンバン方式ではないですが、
カンバンならぬ場所と用事を書いたカードを持つことで、
物を忘れずに持ち、行動ももれなく行うことができる
という仕組みです。
なんだが大変なことをやっているようですが、
文章の割にはやっていることは単純。
また初めは面倒に感じるかもしれないけれど、
一度、整えてしまうと、管理は非常に楽だそう。
非常にアナログな方法ですが、
簡単で、また費用も掛からないのに
効果的なので、是非、見習いたいと感じました。
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