レオナルド・ダ・ビンチ作の「サルバトール・ムンディ」(救世主)。およそ510億円で落札。絵画では史上最高。

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レオナルド・ダビンチの1500年頃の作品とされる
「サルバトール・ムンディ」(救世主)が、
2017年11月15日、クリスティーズにより、
ニューヨークで競売にかけられ、
およそ4億5031万ドル(およそ510億円)で落札されました。

映画では史上最高の落札額とのこと。

落札された「サルバトール・ムンディ」は、
男性版モナリザとも言われ、
青い服を着たキリストが、
右手の人差し指が天を指し、
左手の上に水晶玉をのせている肖像画。

(右手のポーズは祝福を、左手の水晶は生命を表す。
全体でキリストの再誕と復活を意味するものとされるそう)

ダビンチの油絵作品はもともと数少なく、
現存しているものは、およそ20点未満
(十数点)とされています。

今回の作品1点を除き、すべて美術館が所蔵。
これのみが個人所有。

他の作品はほぼ競売にかかることが考えられないため、
今回のような高値になったものと見られています。

なお落札者は明らかになっていません。

〇この油絵「サルバトール・ムンディ(救世主)」。

歴史的に知られている所有者としては、
イギリスのチャールズ1世(1600~1649)。

1649年にイギリス王室コレクションに存在。

しかしピューリタン革命で処刑された後、
絵は1651年に売却される。

その後、チャールズ2世が1660年に復帰し、
国王として認められたことで、再び英王室の所有に。
その後、1763年にバッキンガム公の息子が
オークションに出品。

以来1900年まで、記録がなく行方不明に。
1900年にイギリスの収集家のクックが購入。

1958年にクックの子孫がサザビーズで
競売にかけた。
アメリカの収集家に45ポンドで売却された。

加筆修正が多く、ダビンチの真作とは
考えられていなかったようです。

その後、再び所在不明に。

2005年にアメリカの美術商組合
(ディーラーのコンソーシアム)が購入。
その後、補修の後、鑑定され、ダビンチ作とされた。

2011年にロンドンのナショナルギャラリーで展示。

2013年にロシアの富豪でサッカー・フランス・リーグ
ASモナコ(AS Monaco)の会長を務める
ドミトリー・リボロフレフ(Dmitry Rybolovlev)氏が、
1億2750万ドル(約140億円)で購入。

モナコのスイス人美術商イブ・ブービエ(Yves Bouvier)氏から
購入したものだが、ブービエ氏は、サザビーズの競売で、
8000万ドル(約90億円)で同作を落札していたことが判明。

リボロフレフ氏はブービエ氏を詐欺で訴えていた。

2017年11月15日、クリスティーズにて競売。

〇落札前、この作品の落札予想価格は
およそ112億円とされていました。

〇このサルバトール・ムンディも長い間、
贋作と考えられていました。
鑑定の末、ダ・ビンチ特有の筆遣い、
赤外線撮影により、何度も修正を試みた下絵が見つかり、
本物と鑑定されました。

クリスティーズ《The Last da Vinci》(最後のダビンチ)
http://www.christies.com/features/The-last-da-Vinci-Salvator-Mundi-8598-3.aspx

〇この「サルバトール・ムンディ」の前に
ダビンチの作品として、1909年に「発見」されたのは
現在、ロシアのサンクトペテルブルクの
エルミタージュ美術館所蔵の「ブノワの聖母」。

〇これまでの美術品の史上最高落札額は、
クリスティーズが2015年に手がけた
パブロ・ピカソの油彩画「アルジェの女たち バージョンO」
による1億7940万ドル(およそ200億円)。

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亀の知恵

コメント

  1. nikitoki より:

    2017年12月6日のニューヨーク・タイムズ電子版によれば、サウジアラビアのバデル王子が「サルバトール・ムンディ」(「救世主」)を落札したようです。まさにキリスト教そのものの絵画をイスラム教国であるサウジの王子が落札するとは、なんだか違和感があります。