「旅には本を」。
この言葉を教えてくれたのは、
大学の同級生だったと思います。
その同級生は、作家の本から、
それを得たと言います。
気に入って、旅に出かける時は、
自分の愛読書そして、その旅先にまつわる本を
バッグの中に入れることにしたそう。
鉄道など移動する時は、できるだけ、
外の風景を見るようにしているそうですが、
乗り換え、宿などでは、持参した本を読むのが
彼のスタイル。
旅先で本を読むことで、旅もそして本に対する
愛着もより深く、豊かになると言います。
読売新聞、「名言巡礼」(記事の一部。
全部読むには読売プラミアムへの登録が必要。有料)
http://www.yomiuri.co.jp/life/travel/meigen/
《小説や映画、詩や歌に残された作家たちの名言。その舞台となった
土地をたずね、言葉が生まれた物語や背景、今を生きる人々の記憶を
紹介します。》
そういう連載です。
別刷りの日曜版に掲載されています。
7月24日は、芥川龍之介の「河童」から、
「いざ、立ちて行かん。娑婆(しゃば)界を隔つる谷へ。」
が取り上げられ、ゆかりの上高地が旅の場所として出てきていました。
《芥川龍之介「いざ、立ちて行かん…」(2016年07月25日)
いざ、立ちて行かん。娑婆(しゃば)界を隔つる谷へ。(「河童」より) 》
http://www.yomiuri.co.jp/life/travel/meigen/20160725-OYT8T50014.html
《河童橋》
http://www.kamikochi.or.jp/spots/kappa-bashi/
夏の上高地、いいですね。
上高地近辺でいうと、
北アルプス前穂高東壁を舞台にした
井上靖の「氷壁」もあります。
原作とは少し異なっていましたが、
映画化もされましたので、ご存じの方は多いかと思います。
この小説、そして映画を見て、一度、穂高は無理でも、
「徳沢小屋」=氷壁の宿・徳澤園を訪れたいと思ったのですが、
残念ながら、いまだ実現していません。
《徳沢》
http://www.kamikochi.or.jp/spots/tokusawa/
徳澤園
http://www.kamikochi.or.jp/facilities/stay/tokusawaen/
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新しめで言えば、漫画「岳」。
北アルプス、長野県松本市を舞台にしている山岳コミック。
映画化もされました。
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漫画を全冊持って行くのは、
そして漫画の通りの設定で冬山に登るのは
難しいですけれど、出かける前に読んで、
頭の中に記憶を残しながら、旅をするというのは、
思いを深くする気がします。
この夏、本を持って旅には出かけられそうにはありません。
家で本を読み、頭の中で旅することにしましょうか。
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