先日、友人と食事をしました。
その席で友人が、5年経過のお祝いをした
と話してくれました。
一瞬何のことかわからなかったのですが、
そういえば友人はがんで手術を受けたことを
思い出しました。
そうその手術からさきごろ5年が過ぎた。
それを祝ったということでした。
なぜ5年なのか?
医学の世界では、「5年生存率」との言葉・考え方がある。
これは
「病気と診断された患者さんたちが、
5年後に何%生存しているか」という値。
5年という年月は一つの
目安・区切りとなる数字なんですね。
多くのがんにおいて、
5年間生存したらそのがんは治癒した
と考えられているんだそうです。
友達は、今ではすっかり元気とはいかないまでも、
定期的に病院に通い、経過を診てもらうとともに、
リンパのマッサージなどにも通っているとのこと。
(健康な人でもそけい部、脇の下のリンパをもむとよいそうです)
友達が話していたのですが、どんながんでも、
ステージⅠの早期がんの5年後の生存率は、
ほとんどのがんで9割。(肺がんはおよそ78%)
つまり早期発見し、治療を進めれば、
がんは治る病気ということ。
その友達の場合は、もう少しステージが進んでいたので、
がんと告げられた時は、かなりショックを受けたそう。
ただ同じ病気でお母さんを失っているので、
ある程度の覚悟や先行きを見通せたともいいます。
またそのときに思ったのは、
なんでもそうだけれど、
医者との相性があるということ。
ある患者さんにとってよいお医者さんでも、
自分や家族にとっては合わないこともある。
通院の都合などもあるけれど、
相性が悪いと感じたら、病院、医者を
変えることも考えた方がよいとアドバイスされました。
また同じ病気の仲間との交流は、
様々な情報を得られるという他にも、
精神的な安定につながるので、
そうした場所があれば参加した方がよいとも。
自分の命を守るためには、
やはり自分が積極的に動かないとダメ。
それを一番痛切に感じたとも話していました。
とても参考になる友人の体験談でした。
〇2016年7月。
国立がん研究センターががんの5年生存率の
全国推計値が62.1%であると公表しました。
《全がん協加盟施設の生存率データの更新にあたって》
http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/
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