童話作家の佐藤さとるさんが、
お亡くなりになりました。
89歳でした。
佐藤さとるさん。
とても懐かしい名前です。
小学校の図書室に置かれていたのが、
「だれも知らない小さな国」「豆つぶほどの小さないぬ」
などの佐藤さんのコロボックルに関する作品です。
なんの思い入れももたず、
タイトルに引かれて、
手にとって「だれも知らない小さな国」を
読み始めました。
「ぼく」が美しい小山に通ううちに、
「小法師さま」の不思議な伝説を聞きます。
昔から伝わる小山に住む小さな人の話です。
「ぼく」は、小学4年生のときに、自分に手を振る
小人たちを目撃したのでした。
不思議な、でもありそうな世界。
主人公と年も近かったせいもあり、
すぐ物語に引き込まれていき、
次々と本を読み進んでいったのでした。
自分が読んだのは、「ふしぎな目をした男の子」まで。
その後、完結編「小さな国のつづきの話」、
そして「コロボックルむかしむかし」が出されているのを
知りませんでした。
そして何年か前、新聞かネットで、
コロボックルの大ファンである作家の
有川浩さんが、この物語を佐藤さんに
勧められて書き継ぐという記事を読んだのでした。
そして2014年、有川浩さんの
「コロボックル物語」が
出版されたとのこと。
「コロボックル物語」特設ページ
http://kodanshabunko.com/colobockle.html
このサイト内の、佐藤さとるさんの挨拶に、
「くれぐれも霊前にそなえるような真似はしないでほしいな」
とありますが、有川浩さんの作品は、十分、間に合ったようです。
佐藤さんの訃報に接し、
もう一度、読み返し、
小さい時の自分をワクワクさせてくれた
あのコロボックルの世界にひたりたいと思います。
佐藤さとるさん、ありがとうございました。
公式サイト
https://www.k-akatsuki.jp/
[amazonjs asin=”4061470329″ locale=”JP” title=”だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)”]
2016年3月に自伝小説が発表されています。
朝日新聞のインタビューを読み、
お元気そうだと思っていたのに……。
[amazonjs asin=”4030167209″ locale=”JP” title=”コロボックルに出会うまで 自伝小説 サットルと『豆の木』”]
コメント