3月7日はサウナの日だそう。
日本サウナ・スパ協会
http://www.sauna.or.jp/
《サウナの日スペシャルイベントとして3月7日(火)
『満37歳のお客様+そのお連れ様1名をサウナにご招待(無料)』》。
最近はほとんどサウナに行っていないのですが、
小学生の頃、毎日のように家の近くのサウナに
通っていました。
今から考えると不思議なのですが……。
ボウリング場の隣にあったサウナは本格派。
一度に30人は入れそうな広さでした。
夕方5時前。
そこに行くと、いつもいたのが、
自営業のおじさん。
普通のサラリーマンの方は、
まだ仕事をしている時間帯なのですが、
自営業で社長さんなので、仕事を早めに
切り上げ、混まない時間にやってくるのです。
そのおじさんは、
ほぼ毎日、通っているのですが、
1回あたりの滞在時間は短く、
店に入ってから出るまで1時間ほど。
低温の下段に入り、水風呂。
少し休んで、体をふいて、
次は中段で少し奥に。
出て水風呂、また丁寧に体をふいて、
最後に上段の一番奥に。
最後にゆっくりと水風呂に入り、
サウナを出ます。
小学生の頃は、ただでも騒がしいですが、
友達がいたりするとそれが倍増されます。
サウナ室に入ったり出たり、
大声でしゃべったり、
タオルで友達を叩いてふざけたり……。
そんなことをしていると、
上のおじさんはじめ、
常連の大人に、きつく叱られます。
「お前たちだけのサウナじゃないぞ」。
無駄に出たり入ったりしないこと。
冷気が入って、サウナ室の温度が下がるから。
湿度を高めないため、汗や水は
しっかりふいてからサウナ室に入ること。
密室なのでしゃべり声の大きさは控えめに。
といったサウナのマナーを厳しく
教えてくれたのでした。
常連のサウナおじさん達の
言う通りにサウナに入ると、
とても汗が良く出て、出た後は
体はもとより精神もすっかり
リフレッシュされて爽快な気分に
なるのでした。
今から考えると、そうした教えは、
サウナというより、よりよい人生を
送るための教えだった気がします。
ずいぶん前に、そのサウナは老朽化のため、
なくなってしまったのですが、
今でも、ご常連のおじさんたちに、
いろいろと教えてもらったこと、
サウナを出たあとの、晴れ晴れとした
気持ちを鮮やかに思い出します。
そうそう、サウナキングとも呼ぶべき
自営業のおじさんは、
サウナの本場フィンランドのことも
教えてくれたのでした。
本来、サウナは森や湖の近くにあり、
自然の中で楽しむものであると。
都会のサウナはそれが欠けていると。
その話を聞いて、いつかは本場の自然の中の
サウナを体験したいと憧れたものです。
「いつかいつか」と思う内、
気が付くと、いつの間にか、
自分はあの頃のおじさんの年齢を
上回ってしまいました。
今の自分は、小学生や若者に
あの常連さんのように、
サウナの素晴らしさ、ひいては、
人生の意味なんかとてもじゃないが伝えられないなー。
人生ってこんなにも早く過ぎ去って
しまうものなのかと驚くばかり。
自然の中のサウナ。
体験せねば。
フィンランドサウナクラブ
(長野県小海町松原湖にある。
3月5日に第2回サウナ祭り開催
https://www.fsc37.com/
〇我慢、苦しさの後に喜び、解放感が来る
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