2017年3月20日、石原慎太郎さんが
豊洲市場問題で証人喚問をされ、
証言をしていました。
それが決まった時から、
母が異常なくらいの好奇心で、
「テレビの中継はするのか、
するならどこの局がするのか」などと
尋ねてきました。
「生中継をする」と答えると、
「是非生で見たい」と。
お彼岸の中日で墓参り、
その後、買い物を大急ぎですませ、
家に帰ってきて、遅い昼食をとりながら、
テレビの生中継を食い入るように見つめていました。
豊洲市場問題に関心がそれほどあるわけではなく、
石原さんの今がどうなのか、それが切実に
知りたかったよう。
これほどまでに生中継で見たかったのは、
石原慎太郎さんと母は同年代で、
若い時から、人気者で憧れの存在、
スターだったから。
その人が今、どうなのかを確かめたかったとのことです。
人によって老いの程度は違いますが、
同年代の人の姿を見ることで、
自分の老いを確認したいという意識が
どうもあるようです。
自分も同い年の芸能人、文化人が
今、どのような姿なのか、しゃべり方など、
とても気になります。
先日もある女優さんを見た時、
とても姿が変わっていたので、
「年を取ったなー」と強く思いました。
テレビに向かって思わず叫んでしまったのですが、
それはすべて自分に向かってくる
言葉なんだなーと気づき、身がふるえる思いでした。
「人の振り見て我が振り直せ」
と言う言葉がありますが、
「人の老い見て我が老いを知れ」。
母と二人で語り合ったことでした。
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