2017年5月14日、母の日。
お母さんがいる方、何かされましたか?
今日は家族で近所のイタリアンに、
食事に行きました。
小さい時の母の日の
プレゼントの話になりました。
それで思い出したのが、友達のエピソード。
その友達は残念ながら、先年、
お母さんを亡くしました。
亡くなった後、妹さんと一緒に
実家の片づけを少しずつしていたんだそう。
あるときのこと。
お母さんがずっと昔から使い続けていた箪笥。
その引き出しを開けると、桐の箱が。
これは何か貴重な大切なものかもしれない
と他を片づけていた妹さんを呼んで、
座敷にその桐の箱を移し、一緒に開けたと言います。
出てきたのは、友人と妹さんが、
小学校いやそれ以下の小さい時に、
描いた絵や作文などが一杯入っていたそう。
一枚一枚手に取って眺め、読みふけりました。
その中にあったのが、友人が、小学校低学年の時に
書いてお母さんにプレゼントした肩たたき券。
それが何枚も出てきたそう。
当時、彼は、母の日に限らず、
誰かの誕生日とかお正月などに、
家族に自作の肩たたき券を
プレゼントしていたんだとか。
お金で買えるものではなく、
自分でできるものをということで、
この肩たたき券に行き着いたと。
プレゼントした内、お父さんと
お祖母さんは、券を持ってきたので、
肩をたたいた記憶があるけれど、
お母さんは、一度もそれを使ったのを
覚えていなかったと思い出したのです。
お祖母さんは肩をたたいた後、
お小遣いをくれたり、お菓子をくれたりしたそう。
お父さんは、肩たたきではなく、足踏みに変えた。
そんなことまで思い出したのですが、
やはりお母さんの肩を叩いた記憶はない。
「お母さんはなんで肩たたき券を使わなかったのかなー?」
妹さんはお兄さんに尋ねました。
「わかんない。けどずっと肩たたき券をずっと
大事にもっていてくれたんだなー」。
「お母さんってそういうことあったよね」。
その日、二人はそこで片づけをやめ、
仏壇のある座敷で、お酒を片手に、
お弁当を食べながら、お母さんについて、
語り合ったと言います。
50年ぶりに出てきた自分が母に贈った肩たたき券。
彼にとっては大事な宝物ですね。
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