年を取ると、味覚が衰える
とよく言われます。
香り、味がわからなくなり、
料理の味付けが濃くなったり、
出てくる料理に醤油をかけたり、
塩を振ったりなど。
ご両親や高齢の方で思い当たる方、
いらっしゃいませんか?
学問的には、年を重ねると、
舌の上の味(五味)を感じる味蕾(みらい)が、
少なくなるからではと言われているんだそう。
(なお昔は味毎に感じる舌の位置が違うと
言われていましたが、現在はそれは否定されているよう)
そうした理論はともかく、
高齢の知合いは、ここ数年、
やはり味を感じなくなったことを
自覚したのだそう。
あるとき、久しぶりに帰省したお子さんと
食事をした時、お子さんから、料理の
味付けが以前に比べ、濃くなりすぎて
いることを指摘されたそう。
言われて、調味料の量、減り具合が
料理をする回数が少なくなったにもかかわらず、
多くなっていることにも気づいたとのこと。
そこでなんとか味覚を取り戻す努力を始めたとのこと。
かかりつけのお医者さんに相談。
持病があり、薬を何種類か飲んでいたのですが、
薬の服作用もあるのかもしれないということに。
そこで改めて症状・体調をかんがみて、
薬の種類・量を見直すことに。
かなりの減薬を行なったといいます。
また歯科医にも相談したところ、
部分入れ歯などの具合や口の中の状態を
チェックしてもらったところ、
不具合、ドライマウス気味だとわかり、
それを治療。
入れ歯の修正(作り直し)、
ドライマウスを防ぐためのマッサージ
(口の中、そして顔、耳の下など)
を行なうように。
また舌掃除も定期的に実行。
(ただしこすりすぎなように、軽く行なう)
またお医者さん、栄養士さんなどからは、
食生活についてもいろいろと聞かれたと言います。
味覚の低下は、若い人でもそうですが、
亜鉛不足によってもなるんだそう。
このため、亜鉛を多く含む食品
(緑茶類、ごま、海藻、豆類など)を
とるように指導されたといいます。
食事の味付け面においては、
減塩指導と同じく、醤油類のかわりに、
お酢、香辛料、ハーブ、出汁を利用する。
またスプレーを使い、少なくても食べ物
全体に味が万遍なく広がる工夫をする。
小麦粉、片栗粉などをつけて、あんかけにし
素材に味がからみやすいようにする、
素材のこれまでより小さく切る
(その分、味付けは薄めに)
といった工夫を指導され、実行したといいます。
こうした総合的な試みを行なったことで、
段々と味がわかるように。
そして以前のような薄味の味付けに
戻れたのだとか。
年齢を重ねても、若い時に比べれば、
味覚の程度は下がるかもしれませんが、
上におこなったようなことを実行すれば、
下がった味覚をずいぶん取り戻せるとのことです。
〇食事の時は誰かと楽しく話ながら食べる
〇カラフルに盛り付ける、
テーブルクロスをしくなと雰囲気作りをする。
(ストレスを減らし、リラックスした状態で
食事をするのも大切)
知合いの話を聞いて、
味覚を保つために、
簡単にやれることが
たくさんあるなと、
とても参考になりました。
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