筑波大学は2015年4月3日、 同大学の研究グループが、
「中高強度の身体活動量は、非アルコール性脂肪性肝疾患の
肝病態を改善させる」ことを解析したと発表しました。
2015年4月3日
《体重が減らなくても運動で肝脂肪が減る~中高強度の身体活動量は
非アルコール性脂肪性肝疾患の肝病態を体重減少とは独立に改善させる》
https://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201504031400.html
なんだか内容は難しいのですが、
1日30分強、汗がにじむほどの運動(早歩きなど)を続けると、
体重が減らなくても、脂肪肝の症状が改善される
ということのようです。
〇減量介入試験(2009-2013年)に参加した
男性肥満者169名の成績に関して解析。
〇運動が非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の
肝病態に与える影響を、その強度と量の観点より検討。
〇身体活動量を増やすほど、NAFLD肥満者の身体組成、
肝脂肪蓄積、糖脂質代謝、アディポカイン不均衡、
炎症・酸化ストレス状態に対する優れた改善効果が確認された。
〇週に250分以上のMVPA(運動によるエネルギー消費量が
安静時の3倍以上の運動)の実践は、
週150分未満、週150分以上250分未満の実践に比べると、
体重減少とは独立して、善玉コレステロールと抗炎症性アディポカインの増加、
肝臓の貯蔵鉄と過酸化脂質の減少を導き、酸化ストレス状態や
炎症病態を改善する効果が認められた。
〇週に250分以上のMVPAの実践が脂肪酸代謝を制御し、
肥満者の肝臓における脂肪蓄積を抑える効果があるものと推測された。
〇ちなみに非アルコール性脂肪性肝疾患は、
国内患者はおよそ1000万人。
肥満の人のほぼ3割。
自分もウォーキングを続けていますが、
ともするとだらだら歩いてしまいがちになるので、
スピードをあげて、強度を高めるように気をつけています。
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