なでしこジャパン。
女子サッカーW杯が行われたカナダから
帰ってきました。
連覇は逃しましたが、準優勝は見事でした。
若い人が多い取引先で、
このなでしこジャパンのことを話していました。
ふと気になって若者に尋ねてみました。
「なでしこジャパンの『なでしこ』って
どういう意味だか知ってる?」
「知ってますよ。
『ヤマトナデシコ七変化』の『なでしこ』ですよね」
「そうそう、でもよく知ってるね。
『ヤマトナデシコ七変化』なんて。
で意味は?」
「いや、有名ですから。意味は、『なでしこジャパン』
みたいに、日本女性は強いってことじゃないですか」
もう一人の若者が、
「『ヤマトナデシコ七変化」的に言うと、
撫子(なでしこ)みたいにきれい
っていう意味なんじゃないですかね」
自分が考えている「大和撫子」、
そして「ヤマトナデシコ七変化」と、
どうも違っているよう。
「大和撫子」は、「撫子」の別名で、
秋の七草の一つ。
可愛らしい淡い紅色の花をつけます。
清楚な日本女性の美しさを
その花に見立てて言った言葉が、
本来の「やまとなでしこ」。
けれど「なでしこジャパン」の活躍で、
そこに日本女性の強さが
プラスされたのかもしれません。
で、「ヤマトナデシコ七変化」は、
小泉今日子さんが歌ったヒット曲。
自分は、この曲のつもりだったのですが、
若者は、別のものを指していたんですね。
この会話の後に教えてもらったのですが、
漫画の「ヤマトナデシコ七変化」でした。
《ヤマトナデシコ七変化 (36)<完>》
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063419665
いやー、知らなかったなー、
こんな漫画があったなんて。
テレビ東京でアニメ化され、
http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/yamanade/
TBSでドラマ化もされてたみたいですね。
http://www.tbs.co.jp/yamanade2010/
美少年4人組が容姿にコンプレックスをいだく
一人の女の子をレディーにするというストーリー。
まあここでも「ヤマトナデシコ」は、
美しさを意味するという
前提で使われているようです。
それにしても一つの言葉・表現を巡り、
世代の違いを痛切に感じた出来事でした。
言葉、常識は、時代、世代によって
移り変わっていくんですね。
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