東京五輪大会組織委員会は、
2015年9月1日、佐野研二郎氏のデザインした
エンブレムの使用を中止する方針を固めたとのことです。
NHKなどが伝えました。
午後4時から関係者が会議を開き、協議。
午後7時から記者会見が開かれる予定です。
エンブレムのデザインについては、
ベルギーの劇場のロゴをデザインしたデザイナーから、
訴訟が起こされています。
また佐野氏が大会組織委員会に提出した、
空港や街中でのエンブレムの展開例の画像が、
無断で転用されているとの指摘が出ていました。
弊ブログのアイキャッチに使ったエンブレムの画像は、
公式サイトより。
https://tokyo2020.jp/jp/emblem/
コメント
2020年東京五輪・パラリンピックの関係機関トップで作る調整会議は、佐野氏デザインの大会エンブレムの使用中止を正式決定しました。
東京都はこれまでに、このエンブレムの入ったポスター、のぼり旗などで、およそ4600万円分の発注を行っているとのこと。先日、上野駅構内でこのエンブレムを使った日本航空のポスターを見ましたが、すでにこのエンブレムを使ってCMをしているスポンサーもあります。損害賠償請求が行われた場合、どうなるのでしょうか? われわれの税金から支払われるとしたら、納得がいかないなー。
公式エンブレムは早急に公募され決定すると記者会見で発表されました。ネットでは、佐野氏のみならず、審査会や選考のあり方も批判されています。その辺りがどうなるのか留意したいですね。
ベルギーのデザイナーのオリビエ氏は、使用中止が盗作を理由としたものではないことに納得できないとコメント。裁判は、国際オリンピック委員会が盗作を認めるまで取り下げるつもりはないとのこと。
佐野研二郎氏は1日夜、代表を務める事務所のホームページで声明を発表。「模倣や盗作は断じてしていないことを、誓って申し上げます。」「家族やスタッフを守る為にも、もうこれ以上今の状況を続けることは難しいと判断し」取り下げを決意したとのこと。http://www.mr-design.jp/
ベルギーで行われている裁判。第一回口頭弁論がリエージュで開かれました。リエージュ劇場は、訴えを取り下げました。デザイナーは訴訟を継続。「盗作であることを認めない限り争う」と主張しているようです。