2015年9月14日、夜7時のニュースを見ていました。
茨城県常総市の鬼怒川の堤防決壊のニュースが
報じられていました。
市内で3800人以上もの方が住宅などに
取り残されたそう。
その中に、10メートルほど隔てて、
隣り合って住む姉妹がいらっしゃいました。
どちらも家族とともに2楷に避難。
浸水で停電。そして、お姉さんの携帯電話の
バッテリーも切れてしまいました。
頭上にはヘリコプターが飛び、その騒音がやかましく、
互いに連絡をとることができなくなりました。
少し離れたところに住む高齢のご両親の安否も心配でした。
しばらくして、妹さんのもとに、両親が無事、避難したとの
知らせが。
しかしそれを伝えることができません。
そこで思いついたのが、糸電話。
そうおそらくあなたも小さい頃、一度はしてみたことがある
あの紙コップと糸で作る糸電話です。
それを造り、励まし合い孤立を乗り切るために使われた
ものがありました。糸電話でした。
妹さんが糸電話を作り、旦那さんが、
屋根を伝ってお隣のベランダに投げ入れます。
それを使って、姉妹は、両親の無事を伝えあい、
互いに励ましあったとのこと。
またさらに、食料の備蓄が少なかったお姉さんの家に、
妹さんが、不足したものを糸電話で聞いて、それを
洗濯さおにひっかけて届けたそうです。
こうして、二人は、直接会話ができたことで安心し、
この水害を乗り切れたようです。
このニュースを見て思ったことは、
災害になったら、あるものでなんとかする精神。
知恵と工夫で乗り切るということ。
そして、顔を見て、コミュニケーションできることが、
いかに人を安心させるかということです。
このお二人の「糸電話」の知恵に学びたいと感じました。
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