先日、久しぶりにある取引先へ。
そこのトップは80歳前の女性ですが、
今でも現役で国内はもとより海外出張もこなし、
毎日、精力的に活動されています。
20年ほど前にお目にかかったのが最初。
数度お会いしたのですが、ここ最近は、
直接、お目にかかったことはありませんでした。
ずいぶん間隔があいたのですが、
直接、お会いすることとなり、
初対面の者も合わせて3人で伺いました。
時間通りに現れ、名刺交換、挨拶が終わった後、
すぐさま仕事の話に。
以前にお会いしたことを告げると、
すぐさま自分の名前を呼んでくれ、
「今はどんなお仕事を?」と質問されました。
後の初対面の2人も、
名前を必ず呼んでから、話をされます。
てきぱきとものすごいスピードで打ち合わせが終わり、
そこの事務所のロビーで少しだけ雑談。
「20年前と外見も仕事ぶりもお変わりありませんね」
とちょっと失礼だとは思ったのですが、
そのように呼びかけると、
「ありがとう。あまり年とか昔とか考えることはないの」。
「今日、初対面の2人の名前もすぐに読んでいただいて。
驚きました」
「名前を覚えるコツは、何度でもその人の名前を呼ぶこと。
顔、目を見て、その人の名前を呼ぶ。相手は喜びますから。
海外の方は特にね」
「自分はなかなか名前を覚えられないのですが……」
「覚えられないと思うと覚えられないわね。覚えられるんです。
覚えられると思い込めば、覚えられるように頭と体が動くんですよ」
いやー、その年をかんじさせぬパワーに
感心させられました。
何かをするときに、「できない」
と自分に制約をかけがち。
けれどそうじゃないんですね。
まず自分は「できる」と思い、自分に言い聞かせる。
そうすると、そのための知恵や力がわき、
行動につながっていく。
80歳近い方から、みなぎる生命力の一部を
頂いたようで、なんだか元気になりました。
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