日本初の女性報道写真家・笹本恒子さん。
そして
現役最高齢スイマー・長岡三重子さん。
ともに現在102歳。
お二人ともに、テレビ、新聞、雑誌などで
何度も伝えられていますので、ご存じの方、
多いと思います。
まもなく敬老の日ということで、
2016年9月10日、東京新聞の
《100歳の世界》という特集で、お二人そして、
もうお一人、101歳の言語学者川崎桃太さんの
3人が、それぞれお話をされていました。
笹本さんは、以前、別のブログでもお伝えしていますが、
足を骨折されて以来、昨年からサービス付き
高齢者向け住宅で暮らしていらっしゃいます。
花にまつわるいろいろな人の思い出を本にしたくて、
暇な時間は原稿を書かれているそう。
写真を撮りに行きたいけれど、車椅子なので、
なかなか自由に外には出られないとのこと。
週3回、リハビリをされているようです。
笹本さんは、《世の中の動きを見て、
いつも誰かに会いたいと思っています。
貪欲なんですね》と。
ちなみに今、会いたい人は、
作家の大江健三郎さんとのことです。
《今の人は知りたいとか、海外に行きたいとか、
そんな欲がなくなってきている感じがする。
人間、欲張ることが大事だと思います》と述べて、
記事は終わっています。
欲というと、悪いもののように言われますけれど、
一方で、「人間、欲がなくなったらおしまい」とも。
欲=意欲でもありますね。
笹本さんにとって、
何かをしたい、聞きたい、見たいという欲、
好奇心が、命の元なんでしょうね。
来年春、笹本さんを追いかけたドキュメンタリー映画
「笑う101歳×2」が公開されるとのこと。
楽しみです。
続いて、長岡三重子さん。
7月、千葉で開かれたマスターズ全国大会、
400メートル自由形、100メートル背泳ぎに出場されたそう。
現在は、10月、松山市で開かれる大会に向けてトレーニング中。
どれくらいのトレーニングなんでしょうか?
週に3日泳いで、2日は器械を使った筋トレと
コアトレーニングを先生についてやられているそうです。
空いている日は、30分歩いて買い物。
毎日予定が詰まっているそう。
いやこれはすごいですね。
水泳=有酸素運動、筋トレ=無酸素運動。
完璧ですね。
長岡さんが泳ぎ続けるのは、健康にいいから。
マスターズの年齢区分が変わる105歳までは、
泳ぎ続けたいというのが、目標のようです。
長岡さんは、去年までは一人暮らし。
現在は、息子さんと同居されているとのこと。
健康に問題はなく、医者にはかからず、
薬も一錠も飲んでいないと。
これまたすごいことですね。
もともと体が丈夫でいらしたんでしょうけれど、
精神力も強かったのでしょうね。
ちなみに今でも朝から肉を召しあがることが多いそう。
元気の秘訣は、食jいをしっかり時間をかけて
食べることと。
食べることは大事なんですね。
好きな言葉は「為せば成る」。
この言葉を書道展に出す作品に、
先日書かれたとのこと。
長岡さんが言うと、説得力がありますね。
《やれば何でもできるけど、やらなかったら何もできない》。
こう思ったのは初めて1500メートルを泳いだ時。
ダメと決めつけるのではなく、
やれば出来ると思うというのは、
可能性を大きく広げてくれるみたいですね。
お二人の現況、メッセージに、安心するとともに、
感心しました。
コメント
笹本恒子さんが、アメリカの「ルーシー賞」に決まりました。写真界で世界的な賞だそう。授賞式は10月23日、ニューヨークのカーネギーホールで開かれます。(車椅子の移動のため欠席)笹本さんが受賞したのは、生涯を通じ写真界に貢献した個人が対象となるルーシー賞の「ライフタイム・アチーブメント部門賞」。「厳しい時代を、自立心を持って生き抜いた女性を写し出した」ことが評価されたそうです。笹本さんは「長く続けてきたことが評価され、うれしい」「年齢を言い訳にするのはいけない。生きている間は写真を続けたい」とコメントをされています。また2017年4月には、日本写真家協会が「笹本恒子写真賞」を創設するとのこと。これまたすごいことですね。