先日、浅草の仲見世の近くに行ったとき、
浅草寺で毎年恒例の「浅草菊花展」が
開催中であることに気づきました。
今はちょうど、各地で菊祭りが
開かれている頃ですね。
昔、父が菊作りにこっていた時機があり、
毎年、この季節に、近所の人を集め、
育てた菊を眺める「菊見の会」を開いていました。
大輪の菊を一本仕立て、三本仕立てにしていました。
鉢に育てるまでが一苦労。
春先から、挿し芽をして、苗を育て、
ある程度の大きさになったら、
鉢に植え替える。
鉢を植え替える前には、土作り。
川砂、腐葉土、赤玉土などを混ぜ、
鶏糞堆肥などの肥料も入れる。
そこに少し水を示し、2週間ほどなじませます。
その後、鉢に。
鉢の下に網をしき、その上に
なじませた土を柔らかく敷いていくのです。
水やり、施肥、わき芽摘みなど、
花を咲かせるまでには、
こうしてかなりの時間と手間がかかるんですね。
近所の人は、そうした手入れの大変さを
毎日のように見ているせいか、
毎年秋の菊見を本当に
楽しみにしてくれていました。
実際、身内から見ても、
父の育てた菊は見事なものでした。
ただ残念ながら、父、そして近所の方も
年をとってしまったので、
今はその菊作り、菊見もしなくなってしまいました。
菊作りに限りませんが、
人の一生というのは、長いようで短い。
一年に一度の楽しみは、ずっと続くように
思えても、その期間は長くはないものです。
それだけに、その年に咲いた菊を、
その都度、大切に見ないと
いけないのかもしれませんね。
それは何も菊見に
限ったことではないのですけれど。
〇東京都千代田区日比谷公園で開かれる
《東京都観光菊花大会
(とうきょうとかんこうきっかたいかい)》
http://www.gotokyo.org/jp/kanko/chiyoda/event/kikkataikai.html
〇《東京の菊花展&菊の名所》
http://www.enjoytokyo.jp/feature/flower/kiku/tokyo.html
〇NHK「美の壺」《File28 菊》
http://www.nhk.or.jp/tsubo/arc-20061117.html
(あの大変さを知っているだけに、
菊作りには手を出しにくいなー)
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