台風15号、そして19号による被害。
予想以上に大きく、長引いています。
自宅に戻れず避難所で暮らす方も
大勢いらっしゃいます。
テレビでは、体育館に雑魚寝している
様子が映し出されてます。
そんな姿を見て、以前、東日本大震災や、
西日本豪雨の際に、日本在住のイタリア人の
知人たち言われ、びっくりしたことが思い出されます。
知人のイタリア人は、「世界でも経済的な先進国で、
地震、台風と災害が多い日本。その避難所で、
多くの人が広い空間で一緒に寝て、冷たい食べ物を
食べているなんて信じられない」と言ったのです。
自分はその時まで、日本は災害にあえば、各自治体や
自衛隊などが出動し、多くの人を助け、避難所もあり、
食料も届けられてすごいと思っていましたから、
上のような指摘は心外でした。
ならばイタリアはどれだけすごいのかと。
イタリアは、日本と同じく地震国で、近年だけでも
ラクイラ、アマトリチャーナなど多くの場所で、
地震が発生。
歴史的な建造物をはじめ、多くの国民の命、
また家屋が被害にあっています。
そうした被害があった時、イタリアではどうなるのか。
イタリア人から聞いた情報、またネットでの災害専門家の
意見によれば、以下のようなことになっているみたいです。
大きな災害の場合、地方自治体の他、
国が被害者を救助したり、避難所を設立します。
被災地にすぐに届けられるのは、トイレ。
ここ最近、イタリアでは日本のウォシュレットの
人気が高まりつつありますが、こと避難所のトイレ
に関しては、イタリアの方が断然上。
さすがにウォシュレットはついていませんが、
広くて、洗面所、さらにはシャワーも同時に
設置されています。
次に、避難所には室内用テント、
さらに組み立てのベッドも。
避難所が学校の体育館のような広い場所でも、
家族、夫婦などのプライバシーが
守られるようになっているんですね。
また驚くのは、石原軍団なみの巨大な
キッチンカーが来ること。
そのキッチンカーでは、料理が作られ
多くの被災者にパスタ、ズッパなど
温かい料理が提供されるんですね。
(よく笑い話のネタにされるが第二次世界大戦中、
イタリア軍は砂漠でも水を多く使う温かいパスタを
作りたがったし、実際に作っていたというもの。
砂漠では水不足で実現できなかったこともあるが、
食料として乾燥パスタは持って行ったらしい)
それが当たり前ということに驚きました。
日本でも一部の地方自治体で、こうした災害時の備蓄、
避難所の設置に関して、イタリアのような動きが
出ているようですが、上のようなイタリアの事情を
知るとまだまだですね。
○民間のボランティアも充実。
ボランティア活動のため会社を有給で休めるらしい。
公の防災能力が足らない防災後進国日本。
残念ながら個人で備えるべきことは多いのかも。
コメント