亀の知恵

萬年も役立つような森羅万象の知恵を紹介

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「心の忘れ物」つづった手紙、煙となる。島根県飯南町「優便ポスト」。銀座の手紙寺。「ラストレター運動」。

   

島根県飯南町。
そこに「優便(ゆうびん)ポスト」が
2016年11月23日に設置されました。

そして2017年1月8日に、そのポストに投函された
90通の手紙は、正月飾りなどとともに、
「どんど焼き」にくべられ、煙となりました。

せっかく書いた手紙が燃やされるなんて……。

いえ、このポストに投函された手紙は、
会えない人や会えても話しづらい人への思いを
つづった便りで、燃やされることが前提のものなんですね。

〇優便ポスト
島根県飯南町観光協会が、「心の忘れ物」を
受け止めるポストとして、交流施設
「谷笑楽校(しょうがっこう)」前に設置したもの。
投函された手紙は開封せず、毎年正月明けに燃やす。
発案者は大阪市在住の詩人、里みちこさん。

《『優便ポスト』心に秘めた思いを投函できるポストが誕生しました!》
http://www.satoyamania.net/info/2016/12/post-3.html

精神療法の一つとして、心の中にある感情を
書くことによって、はき出すものとして、
「日記療法」があります。

もやもやした気持ちを見つめ、それを文章にすることで、
そうした気持ちが整理され、楽になるのかもしれません。

そういえば、同じく11月23日、「いいふみの日」にあわせて
銀剤歌舞伎座近く、銀座4丁目のビルの中に
「手紙寺 證大寺 銀座道場」が生まれました。

こちらは正式なお寺ではありませんが、
静かな空間で自分と向き合い、大切な誰かに
手紙を書いてもらおうという趣旨の場所です。

江戸川区にある浄土真宗のお寺
「證大寺(しょうだいじ)」が、
開いたもの。

こちらは、「ラストレター運動」に力をいれています。
生きている間に、残される人たちに
手紙を書き置くというものです。(後述)

銀座道場では、阿弥陀如来の掛け軸がかかり、
書棚には仏教書、文学、歴史書など
2300冊ほどが揃えられています。
1日に3回、僧侶による読経があります。

その一角で、コーヒーを飲んで
休憩することも可能だそう。

また手紙を書いても、書かなくてもよいとのことです。

〇「手紙寺 證大寺 銀座道場」
http://www.joen.jp/tegamidera/#ginza
《住所:〒104-0061
東京都中央区銀座4丁目11-7第二上原ビル3階
電話:03-5879-4501 開館:9:30~17:30
東京メトロ日比谷線都営浅草線 東銀座駅3番出口より徒歩1分
歌舞伎座隣接・サンドイッチ屋さんの横が入口です》
入場無料。宗派は問わない。
手紙は送っても送らなくてもよい。
また希望者には「お焚き上げ」も実施。

2017年1月17日に
船橋昭和浄苑に休憩ラウンジ
「手紙処(てがみどころ)」をオープン予定。
http://www.joen.jp/tegamidera/

〇「ラストレター運動」
現住職の井上城治さんが、大学院にすすんだころ、
父である先代住職が末期ガンであることが判明。
1年間休学し看病したものの、62歳で逝去。
23歳の若さで寺を継いだが寺の運営に悩む。

七回忌の際に、「手紙を残している」との言葉を思い出す。
寺中をさがしたところ、本堂の屋根裏部屋にあった。

「後継に告ぐ。證大寺の念仏のともしびを絶やすな」
と書かれていたという。
亡き父の 願いが伝わり、今でも私を励まし続けていると語る。

ここから「ラストレター運動」を実施。
亡くなった後、伝えたいと書いたラストレターは、
「手紙箱」に収められ、 「手紙箱」は、證大寺が封印。
大切に保管し四十九日法要後、僧侶より指定した受取人に
渡されるとのこと。
(本院、森林公園昭和浄苑、銀座道場で実施)

東京と島根で、「手紙」にかかわる、
同じような試みが行われているのが、
とても興味深いですね。

以前に別のブログで、映画「愛を積むひと」について
記しましたが、手紙、書くこと、言葉にすることの
力を改めて思い知らされました。

あなたは、誰に手紙を残したいですか?

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