亀の知恵

萬年も役立つような森羅万象の知恵を紹介

*

思い込みを捨てる。 成功体験を捨てる。NHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か 2017」。人口知能が繰り出した奇想天外な初手を見て。

   

先日、NHKスペシャルでAIの特集がありました。

《人工知能 天使か悪魔か 2017》
http://www.nhk.or.jp/special/ai/
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/?aid=20170625

羽生三冠が案内人となり、
現在のAI研究の最前線、
すでに実用化されているものなどが
紹介されていました。

どれも驚きの内容だったのですが、
個人的に特に考えさせられたのは、
佐藤天彦名人を破った人工知能「ポナンザ」。

その第2期電王戦第2局の初手が、
これまでの定跡、常識とは
かけ離れたもの(4二玉)だったこと。
棋士、将棋を知る人でも、
思いも付かないような手だったのです。

というか、人間が直感でまず捨てている
悪手にしか見えない手を指したのでした。

しかしその手の意味は局面が進むにつれて
明らかになっていったのです。

これを見て、様々な思いがよぎったのですが、
一番感じたのは、思い込みが能力を制限している
ということ。

将棋には定跡と呼ばれる、
長年の間に築かれた指し方があります。

長い間を経て、検証されてきたので、
正しいように思われているが、
もしかしたら、そこに思考の落とし穴がなかったのか。

新たな可能性、創造性をつぶしているのではないか
ということです。

よくあげられる例が鎖につながれた象。

野生の象をしつけるとき、
象の足を、鎖で杭につなぎとめます。

初めの頃、象はその鎖を外そうと
暴れたり、引っ張ったりしますが、
それがどうしようもないものだと
わかってしまうと、鎖を外しても、
逃げ出さないというのです。

人は体験から様々なことを学び、
知識、知恵を身につけ、合理的な
振る舞いを行なおうとします。

こういう場合にはこうした方がよいと。

我々の頭の中には、新しい行動を
制約してしまう無数の象の鎖が
あるのかもしれません。

先日、知人と電車の乗り換えの話をしました。

乗り換えのルート、通い慣れた区間だと、
Yahoo!やGoogleで検索しなくても、
最短、最速、最も安いなど条件に合わせ、
選ぶことができますね。

というか、通い慣れたルートを通ることが多い。

ところが、電車の路線やダイヤ。
変わっていないようで、いろいろと
変わっているのですね。

新たな路線が出来たり、ダイヤ変更で、
便数が増えたり、時間が変わったり……。

という訳で、何年か前に最速だったルートが、
今日も最速とは限らないのです。

知人は、たまたまGoogleで
いつもの曜日のいつもの時間帯の、
いつもの区間を検索したところ、
思っているのと違うルートが出てきて、
初めて気づいたそうです。

電車のルートで言えば、
現代社会は、どんどん技術が進歩し、
またサービス、条件が変化し、
昨日の最善が今日の最善とは限らない
時代なんでしょうね。

一度決めてしまうと、人は惰性で
そのままの決定をし続けがちになる。

けれど変化の時代には、
面倒で時間を使うかもしれないけれど、
たまには自分の成功体験、最善と思う決定を
疑い、検証し直さないといけないのかもしれない。

そんなことを知人と話し合ったのでした。

〇自分の常識・決定を疑え
〇定期的に見直す
〇変えてみる
場所・人・物を変える
衣食住を変える。
入ってくる情報を変える

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