亀の知恵

萬年も役立つような森羅万象の知恵を紹介

*

綾小路きみまろさんのライフワークはメダカの飼育。小学生の時のメダカとの素晴しい時間。

   

友人から原稿が掲載されているからとの連絡があり、
普段は買わない月刊文藝春秋を購入。

友人のそれを読んだ後、
パラパラと全体を眺めていたら、
《この人の月間日記》に
漫談家の綾小路きみまろさんが
登場していました。

このコーナーは、文字通り、
有名人の月間の日記を
公開するものです。

見出しの
《金ラメのメダカを作りたい》に
ひきつけられました。

六月二十九日の所に、メダカについて
詳しく記されていました。

《六時に起床し、午前中はメダカの世話》。

《二匹の死亡を確認し、新たな産卵を
確認したので別の水槽に移し、水草を入れ替え、
汚れが目立つ水槽二つを掃除しました、
現在自宅に水槽は十五個ほどあります。》

この水槽ですが、多くの人が
イメージしている水槽ではありません。
それについて書かれています。

《熱帯魚は横から見る魚なので
ガラスの水槽ですが、メダカは上から
見る魚ですから、たらいを使うんです》

さらに続いて
《メダカ飼育はもはや私のライフワーク。
見て癒され、世話をして癒されます。錦鯉や金魚と
同じように、独自の掛け合わせで珍しいメダカを
作り出しているマニアが全国にはたくさんいます。
私もゆくゆくは、「きみまろメダカ」を作って
売出したい、シャケみたいな銀ラメのメダカはいますが、
金ラメはまだ出回っていないのです》。

他の日もメダカのことを書かれています。

いやー、存じ上げませんでした。
綾小路きみまろさんがこんなにもメダカを
愛しているなんて。

なにがきっかけだったのでしょう。

それにしても懐かしい。
自分は小学生の頃、家で大量の
メダカを買っていました。
(ついでに熱帯魚も金魚も)

容器は、大きなドラム缶を
半分の高さで切ったもの。
内側は、薄いビニールで覆われていました。

おそらく父親がどこかから、
もらってきてくれたのだと思います。

それを座敷の横にあった
狭い庭先に置いて、
世話をしていました。

メダカ、水草は、
どこから調達してきたのか?

なんとその頃は、近所の小川に
メダカもたくさんいて、
水草もたくさんあったんですね。

小学生でも簡単に
メダカをすくうことができたんです。

大人になってから、その小川を訪れて
みたのですが、すっかりコンクリートで
固められ、水草はもちろん、
メダカなどの魚も全然いなくなっていました。

あれだけ身近にいたメダカですが、
2003年5月に環境省により
絶滅危惧種II類に指定されています。

本当に悲しいことです。

小学生の頃、どんな世話をしていたのか。

朝の餌やり。
それから蒸発した分の水たし。

また水替え、掃除。
大きめの容器で数が少なかったため、
1ヶ月はもちました。

そして産卵したら、
それを別の容器に入れること。

卵を同じ容器にいれておくと、
卵自体、また卵からかえった幼魚が
成魚に食べられてしまう。

なので卵を産んだら、産み付けられた
水草とともに別の水槽などに移さないと
いけないんです。

ドラム缶水槽で飼っていたメダカ。

通常、魚は、人が近寄ると水面から逃げるのですが、
飼っているうちに見分けることができたのか、
自分が近づくと、水面に浮いて集まってくるんですね。

この足音がすると、
餌がもらえると学習したんでしょうか。

その姿がなんとも可愛く思えたものです。

メダカはどんどん卵を産み、
増えていきます。

あまりに過密だと、弱ってきたり、
環境が悪化したり、共食いをしたりするので、
ある程度の数になったら、網ですくって
数を調整していました。

その分は、友達にあげたり、
小川に戻したりしていました。

メダカでは、綾小路きみまろさんの
ように、掛け合わせて新しい品種をと
いったことはしなかったのですが、
その後、買い始めた熱帯魚の
グッピーでは、交配を試みました。

しかしなかなか思い通りの
姿形のものはできませんでしたね。

中学になって、いろいろと
忙しくなってしまったので、
メダカの飼育は中止。

全部すくって、小川に返したのですが、
放す時は寂しかったですね。

でもメダカを飼っていた期間は、
人生の中でもとてもよい充実した時間でした。

また飼ってみたいと思う反面、
あの時ほどの良い体験は二度とできないだろう
と感じています。
なので再びメダカの飼育をためらう自分がいます。

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