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横浜・野毛の”三杯屋”「武蔵屋」、2015年7月31日で閉店。店主・木村喜久代さん93歳。「体力の限界」。

   

横浜・野毛にある(あった)
居酒屋・武蔵屋。
ご存じでしょうか?

昭和の香りを残したわずか7坪の一軒家。
のれんもありません。
お酒はビールと日本酒(櫻正宗)のみ。
そして3杯まで。
お品書きもなし。
おきまりのおつまみ5品
(おから、タマネギの甘酢あえ、炒り豆に里芋、鱈豆腐、納豆)が
出てくるというお店です。

戦後の昭和21年12月に、
野毛の地に移転開業。
お父様から引き継いだ姉妹が、
ずっと開いていました。

地元の人はもちろん、
神奈川、東京などから通うファンも存在。
芸能人、文化人も愛したお店でしたが、
2015年7月31日で閉店しました。

理由は、ずっとのれんを守ってきた店主の
木村喜久代さんが、体力の限界を感じたから。

喜久代さんは93歳。

妹の富久子さん(91歳)と2人でやっていらしたのですが、
5年ほど前に、妹さんが脳梗塞で倒れて引退。
それからは、喜久代さんと
アルバイト3~4人で運営していました。
週3日の営業。
けれど今年になり、木曜、金曜だけに。

90歳を過ぎた頃から、何度も閉店を考えていたけれど、
お客さんのことをなかなか踏ん切れなかったそう。
病気をしたこともあり、ついに決めたとのこと。

閉店後は、長年続けたごほうびに、
自分に休息をあげたいとも。

年上の方に失礼ですが、
本当に長い間、お疲れさまでした

〇武蔵屋
1919年大正8年に、横浜市中区太田町に、
喜久代さんの父・木村銀蔵さんが
酒屋・立ち飲み屋として開店。
1946年昭和21年に、野毛に移転し現在の姿に。
土瓶で燗をつけたお酒を、銀蔵さんがコップにつぐ。
身体を壊さず、家庭を壊さないように
と、3杯までがルール。
1983年に銀蔵さんが逝去。
姉妹もこのルールを受けついだ。

〇木村喜久代さん。
1922年(大正11年)7月7日(戸籍では3月7日)、神奈川県生まれ。
横浜市立横浜尋常小学校卒業。神奈川学園卒業。代用教員をしながら、
武蔵屋を手伝う。

〇2012年平成24年、五代路子さんが、
武蔵屋を題材に舞台化。
《『野毛 武蔵屋』~三杯屋の奇跡~》

〇店の看板猫、黒猫の「クロ」。
迷い猫としてやってきて、店に居着いた黒猫。
他にも何匹か、居着いている猫がいる(いた)

武蔵屋に限りませんが、
若い時に親しんだお店が、店主、従業員の
高齢化で次々とお店を閉めています。

寂しいですが、永遠に続くものなどありません。
通っている今の時間を大切にしたいものと
改めて感じました。

関連エントリー
《人生やり残しリスト》
横浜 野毛、お酒は三杯までの居酒屋「武蔵屋」が舞台に。《『野毛 武蔵屋』~三杯屋の奇跡~》

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