亀の知恵

萬年も役立つような森羅万象の知恵を紹介

*

懐かしの「がんづき」。毎日新聞のおかん飯で紹介。岩手のお菓子だったんだ……。祖母の「雁月」。

   

甘い物はお好きですか?

お好きな方、「がんづき」
というお菓子をご存じでしょうか?

小さい時と言わず、大人になってからも
ずっと食べていました。

2016年6月12日の毎日新聞、
西原理恵子と枝元なおみさんの連載
「おかん飯」で取り上げられています。

兵庫県芦屋市の女性の方からの投稿が
冒頭に紹介されています。

《岩手のおかん飯「がんづき」をご紹介します。
現地のお母さん方に作り方を習い、その味のとりこに。
地元で広める活動もしています》。

さらに続けて、枝元さんが、
どんなお菓子か、名前の由来などを説明。

《がんづきは、岩手県南部周辺のご家庭で作られてきた、
蒸しパンに似ているおやつです。》
《いろんな説があるけど、円い月を雁(がん)が横切る姿に
見立てて「雁月」という話も。》

毎日新聞、2016年6月12日
《おんなのしんぶん・おかん飯
西原理恵子と枝元なほみ/うみゃーうみゃー編 今回の料理 がんづき》
http://mainichi.jp/articles/20160612/ddm/014/070/034000c

いやー、驚きました。

岩手や宮城などの東北地方で食べられている
郷土の、家庭のお菓子だったんですね。

この「がんづき」、小さい時、愛媛の祖母を
訪ねると、出してくれていた、手作りのお菓子の
一つだったんです。

なので長い間、ずっと愛媛県のお菓子だと思っていました。

もっともその後、東京都中央区の水天宮にあった
駄菓子屋、またその近くの和菓子屋さんに「雁月」
として売られていたのを見かけ、買って食べたことが
何度もあるので、愛媛に限らず、広い範囲で
作られて、食べられているのだとも。

祖母のそれは、ふわふわしていましたが、
一方でしっとり、もちもちしていて、
膨らませるために加えた重曹の香り、
そして黒砂糖の素朴な甘さがありました。

今から考えると、重曹の香りが残っていたのは、
入れすぎだったのかなー?

黒砂糖を入れていたためか、色は茶色っぽく、
形は丸っぽいのと、三角に切ったものの2種類ありました。
(家では丸っぽいもの、売られているのは三角が多かった)
そして、上には黒ごまがかかっていました。

岩手などの「雁月」には、おしょうゆやお酢が加えられ、
上にクルミや黒ごまがトッピングされているようです。

なお「雁月」は枝元さんが述べられているように、
丸い形が月、M字(V字?)に黒ごまを振りかけたのが、
空を渡る雁に見立てたことに由来するとの説と、
食感、色が雁の肉に似ているのでその名が付いた
との説があるようです。

こうした由来は、小さい時は、知りませんでしたが、
「がんづき」と聞くと、条件反射のように、
生唾がわき出たものでした。

そうそう、小学生の頃は、この「雁月」を、
時期を問わず、作ってくれた思い出があるのですが、
叔母によれば、手でつまんで食べられるから、
昔は、田植えなどの農繁期に作ったものだったようです。

また砂糖が貴重だったので、
甘さは控えめだったとのこと。

自分はその記憶がないのですが、
秋に作るときには、黒ごまのかわりに、
ゆで小豆を上に置いていたそう。

祖母独自の工夫なのか、これは美味しそうだなー。

孫や子にたくさん「雁月」を作ってくれた祖母も
ずいぶん前になくなりました。
わが家もそうですが、伯母さん、叔父さんの家でも、
今は「雁月」を作っているところはないよう。

「雁月」は店で買えますが、
あの祖母独特の「雁月」は、どこにもありません。

なんだか貴重なものを失った思いがします。

 - 未分類

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

家庭内の投票の秘密。夫と妻、親など家族のの投票先を知っていますか?

明日、2017年10月22日は衆議院選挙ですね。 全国的に天気が悪い予想が出てお …

2度の倒産。ガン、心筋梗塞を乗り越えた知合い。「失敗より挑戦しないことが恥ずかしい」。

家の周囲は商業地。 店、会社を経営している方が たくさんいらっしゃいます。 ご近 …

家族を殺されたユダヤ人の父母の言葉「財産は頭と心に」。数学者ピーター・フランクルさん。

数学者で大道芸人でもあるピーター・フランクルさん。 最近では、Panasonic …

あなたの骨密度、血管年齢は? 血管が、実年齢+30歳と言われ、わなないた知人。

2015年7月5日、朝刊のチラシに、 「骨密度 血管年齢 測定会」というものが …

田舎の土地や家屋を寄付しようと申し出たら、断られた。実家の不動産の処分で悩む人たち。

仕事仲間の女性。 ほぼ同じ年頃で、親も同年代。 その友人のご両親があいついで亡く …

ドラマ「さぼリーマン甘太朗」1回目は人形町の初音(はつね)のあんみつ。白玉作りの思い出。

テレビ東京で先日から 漫画を原作にしたドラマ 「さぼリーマン甘太朗」が 始まりま …

2月22日は、ニンニンで忍者の日。甲賀忍者の子孫発見。昔、従兄弟が打ち明けたわが一族の秘密。

2月22日。 一般には「猫の日」で知られていますね。 ニャーニャーという鳴き声か …

お父さんは会社でも家でもフリーアドレス。決まった居場所なし。

友達が勤めている会社が もうずいぶん前から、 フリーアドレス(フリーデスク)にな …

料理名人の曾祖母の教え。一寸切り(切り口一寸、一口一寸)。わが家では一寸二分。食べる人への思いやり。

先日、ご近所から頂いた筍の話を書きました。 そのときにも、そして今日、 家人が作 …

「黒木瞳のひみつのHちゃん」の第72回《「17歳の友」にお孫ちゃん》に思う。

黒木瞳さんが、朝日新聞夕刊に 連載している「黒木瞳のひみつのHちゃん」。 その7 …