ドールが「1日2本のバナナでからだはもっとハッピーに」と「バナ活」。
あなたは、バナナがお好きですか。今は手軽に買えるバナナですが、昭和の半ば頃までは、
高値の花で、憧れの果物でした。なのでその頃、幼少時代を送った年代の人たちにとって、
バナナは、特別な食べ物のように思えます。自分もその一人かもしれません。
そんな中、青果物販売のドールが進めている「バナ活」を知りました。
これは、「1日2本のバナナで、からだはもっとハッピーに」がコンセプトです。
現在、キャンペーン中。
https://www.dole.co.jp/special/banakatsu/campaign/
《バナナには短鎖脂肪酸を供給し、善玉菌を増殖するとされる
レジスタントスターチ(難消化性デンプン)が含まれているため、
食物繊維を摂った時と同じように腸内環境を整える効果が期待されます。》とのこと。
1日2本のバナナ。自分は比較的、バナナが好きな方ですが、2本は結構大変そう。
という訳でドールは、料理研究家の浜内千波さんがバナナを使ったメニューを教える
イベントも開いたようです。
バナナのスムージー、シェイク、さらにバナナカレー、バナナサラダ。上のリンクにレシピが掲載
されています。まあ隠し味としてカレーにバナナを入れたことがあるので、バナナカレーはありかな。
しかし料理に使うのは、東南アジアにあるような、余り甘くないバナナの方がもっと合う気が。
なんでも「〇〇活」。「ラン活」とは。始まりは?
それにしても、近年、何かを推し進めたい時に使われるのが、「〇〇活」。
例えば、「婚活」「就活」「終活」などはもう根付いていますね。
そして次々と新たな「〇〇活」が生まれています。
体の免疫系の要である腸のためによい食事(食物繊維、乳酸菌)や運動をする「腸活」は、
比較的、新しい「〇〇活」ですが、コレも当たり前に通じます。
「ラン活」。あなたはご存じですか。てっきりランニングか何かを行うことかと思ったら、
まるっきり違いました。ランドセルを早めに確保するための動きなんですね。お気に入りの
凝ったデザインのランドセルを手に入れるためには、前年度の5月くらいから、下見、予約を
行うんだそうです。おじいちゃんおばあちゃんの財布を狙ったコマーシャルを以前は、孫が
祖父母のもとを訪れるお盆の時期に行っていたようですが、今はさらに前倒しされ、GWに
流しているんだそうです。
こうした「〇〇活」。そのもともとは、何で、いつ頃から一気に増えたのでしょうか。
そのもともとは、1990年代半ばの「就活」だと言われています。自分たちの世代はその前に、
大学を卒業、就職しているのですけれど、確かにこの言葉はなかったですね。2000年前後は、
特に就職氷河期と言われ、就職が大変な時代だったので、こうした言葉が生まれ広がったようです。
続いては、「婚活」。団塊ジュニア世代が、結婚適齢期を迎える2007年ころから結婚難が
問題とされ、結婚相手を探す「婚活」という言葉が生まれたようです。さらに「『婚活』時代」という
本も出され、話題となり、受け入れられたみたいですね。
その後、2009年頃、団塊の世代がそろそろ定年、老年期を迎えるために、介護や葬儀の準備を
調える「終活」という言葉がうまれ、普及していったようです。やはり人口が多い世代の動向と
いうのは、大きな社会的、経済的な動きが出ますから、言葉も生まれるようです。
「活」の持つ新しい意味。目的のために何かをする。努力をする。
これまで、「〇〇活」は、例えば、就活は、「就職活動」という元の言葉がありました。活は省略形
だったのですね。しかし、最近の「涙活」などは、元になる言葉がありません。
これは、「活」が、接尾語化し、それだけで新たな言葉を造る造語力を持ったということです。
また「活動」が「ある目的に向けての活動」という意味を持ち、「活」が「その目的のために何かを
すること、努力をすること」を含むようになりました。目的のために何か行動を起こす。そのために
努力をする。それが「活」をつけることで表現できるようになったのですね。
で、こうした努力をする人には支えや情報や物品の提供が必要となる。そこには様々な企業の商機が
生まれる。という訳で、企業は自社の物品やサービスに関わる「〇〇活」という言葉を生み出し、
商売に利用するようになったということかもしれません。
さて、今後、どんな「〇〇活」が生まれてくるのでしょうか。
以前は、朝にバナナと言っていたような気がするけれど、今は夜にバナナなんですね。
追記 2022年10月26日
週刊現代の10月29日号、新聞に掲載された見出し。
《「尿漏れ、頻尿のプロ」が負いエル 65歳異常の3人に1人が悩む国民病を解決
寒くなる前似始める「尿活」のススメ》。「尿活」は初めて見た。
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