昔、近所に国鉄を定年退職したおじさんがいました。
そこによく遊びに行っていたのですけれど、
そのおじさんが日課にしていたのは、
漢字の書き取りでした。
裏が白い広告を綺麗に切りそろえ、
そこに漢字を書き取っていたのです。
また新聞や本など活字を読んで、
新しい言葉、知らなかった言葉に出会うと、
必ず辞書を引いて、そこに鉛筆で印しをつけるのです。
たまに辞書に載っていないときは、
そこに書き入れ、自分だけの辞書を作るのでした。
そうした新しい言葉に出会うのは、
そのおじさんにとっては楽しみだったのですね。
「年をとって、初めてということに出会うのはなかなかない。
これまで知らなかった言葉に出会うのは、幸せだ」と
良く語っていました。
さて、自分もそうした新しい言葉を書き留めておきましょう。
2015年5月19日、読売新聞夕刊のよみうり寸評に、
筆者が新聞記者の大先輩から習ったと言う言葉をあげています。
「挿架(そうか)」。
その先輩は《大学で哲学を教えていた父上から聞いた》とのこと。
《辞書には「本や雑誌を棚に置くこと」とある》。
手元にある辞書で調べてみると、
「大辞林第三版」に出ていました。
2つめは、上の通りなのですが、
1つめに《壁面にしつらえる,竹などで作った書架》
ともありました。
https://kotobank.jp/word/%E6%8C%BF%E6%9E%B6-311576
もう一つ、「目片口」。
こちらは朝日新聞の「そばに置きたい」ですが、
手元に切り抜きがなくなってしまいました。
片口は、取っ手がなくて、一方に注ぎ口が出ている鉢のこと。
液体のもの、例えば汁、出汁などを入れて、それをほかの
容器に移すときなどに便利です。
その前に目がついた目片口。
これは、鉢の内側がすり鉢になっているもの。
逆に言うと、一般的な小さなすり鉢の一箇所だけが、
出ているタイプです。
便利そう。
1つ欲しいですね。
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