先日、訪れたスーパーの果物売り場に、
早くもビワの実が並んでいました。
ビワ、お好きですか?
小さい頃、ビワはもらっても
余り嬉しくない果物でした。
というのは、あの大きさの割に
種の部分が大きくて、食べる部分が
とても少ないから。
食べても食べてもお腹いっぱいにならない
そんなイメージがありました。
そしてビワのイメージを悪くしていたのは、
ビワにまつわるこわい話を親や近所の人から
吹き込まれていたからです。
同じ町内の広い庭がある家には、
大きなビワの木があり、丁度、
梅雨時分に、たくさん実を付けたのです。
しかし近所の悪ガキ連中でそれを
食べるものは1人としていませんでした。
というのは、梅雨の頃、木から落ちた
ビワの実を食べて、疫痢にかかり、
苦しんでなくなった子どもがいる
とさんざん聞かされたからです。
本当かどうか知らなかったのですが、
子どもが痛みで苦しみ、布団の上を
のたうち回っているという姿を想像し、
ぞっとしたものです。
そしてもう一つがびわの葉のお灸。
今は後が残らないソフトなお灸がありますが、
昔は、もぐさを背中におき、線香で火を付け、
熱さを我慢して、跡が残るまですえるといった具合でした。
おねしょや疳の虫にも効くとされ、
小さな子どもにも据えたものでした。
その際、乾燥したビワの葉を肌の上にのせ、
その上にもぐさをおいて据えるというものがありました。
自分はそのビワの葉温灸はすえられたことは
ないのですが、少し上の世代の先輩たち、
そして同年代の友達の中には、据えられたものがいて、
これまた痛い、熱いといった恐怖のイメージが
植え付けられたのです。
もっとも体験した同級生によれば、
通常のお灸より、葉がしいてある分だけ、
マイルド(?)な肌当りになるので、
びわの葉温灸の方がつらくないのだとか。
今となっては、温活や体の調子を良くするために
やってみたいですけどね。
そんなこんなでビワには良いイメージがなかったのですけれど、
大きくなっていろいろ知るうちに、ビワは健康に有用な食物と
わかりました。
毛嫌いせずに、うまく利用したいものです。
そういえば、夏の頃、近所で、
ビワの葉を煮だして作った液を、
「たらい」に入れて、赤ちゃんを
行水(ぎょうずい)させていたのを
見たことがあるなー。
あせも、湿疹に効果があったんですね。
(たらい、行水、懐かしいなー)
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