アルファフェイバリット英和辞典第2版を読む。
coral 珊瑚
珊瑚というと思い出すのは、
自宅の庭にあったもの。いわゆる
高価な宝石珊瑚ではなく、飾り物
としておかれるような安いもの。
いくつも置かれていたが、それは
当時、父がよく通っていた高知県で
もらってきたもの。高知は珊瑚の
産地として知られていたが、そうした
白化した石のような珊瑚が台風の後などに、
砂浜、海岸などに打ち上げられることが
あるのだそう。それが父の知合いの家の
庭に無造作に積み上げられていたという。
そこで父が、欲しいとお願いしたら、
「好きなだけ持っていって」と言われたとのこと。
大きくなって沖縄の八重垣諸島のある島に
行った時のこと。通りと家の間に石垣が作られていた。
それをよく見ると、小さい時に家にあったのと
同じさんごだった。沖縄の島では本土に見られるような
石ではなく、そうした珊瑚石で石垣を作るのだという。
またさらにその後、イタリアに行った時、宝石珊瑚が
売られていた。昔は地中海産の珊瑚もあったそうだが、
早い時期になくなってしまったという。なお中国を経て
日本へ運ばれた地中海産のサンゴは胡渡(こわたり)珊瑚
と呼ばれ、珍重された。(古渡珊瑚)。地中海でとれなく
なった後、イタリア人は、なんとはるばる日本まで、
わざわざ珊瑚を求めにやってきたとか。その貿易相手の
一つが高知。高知出身の今は亡き友人が教えてくれた。
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