今朝2017年9月1日の日本経済新聞に、
公務員の定年を65歳にとの記事が
1面トップに掲載されていました。
政府が、2019年度から公務員の定年年齢を
段階的に引き上げ、最終的に65歳に延長する
方針とのこと。
すでに関係者省庁会議を設置して、
国家公務員法改正案をとりまとめている段階。
2018年の通常国会で提出することを
目指しているようです。
そもそも公務員の定年年齢の引き上げに関しては、
今年の6月9日に
「経済財政運営と改革の基本方針 2017」を
閣議決定し、その中に盛り込まれています。
それに基づいて、検討という段階のようです。
日経の記事には、この定年の延長の背景に歯、
公務員の年金の支給開始年齢引き上げがあると
書かれています。
そしてそこに
「~2012年度の60歳」から始まり、
「2025年度~の65歳」に至るまでの
年金支給開始年齢が表になっています。
現在は2017年度。
「2016~18年度」にあてはまりますが、
支給開始年齢は62歳なんですね。
ということは、現在すでに定年から
年金支給開始までのギャップがある
ということですね。
自分の周囲にはここ数年で、
60歳の定年を迎えた人が多数。
再雇用、子会社、関連会社などに
再就職したりなど、
働いている人がほとんど。
60歳を定年にきっぱりとあらゆる仕事を
やめたのは、現在70歳を超える一人だけ。
ただその人の場合は、かなり高額の年金がもらえ、
奥様がまだ現役として働き、家のローンも
すべて終わっていた。
双方のご両親の介護も必要なかった
という事情があります。
(お子さん2人は定年当時は学生だったが、
すぐに社会人として独立)
話を聞いてみると、働くか働かないかは、
社会的なやりがいといったことより、
やはり経済的な事情が大きいようです。
サラリーマンになった同級生に聞いてみると、
民間の大企業の場合、まだ60歳定年の
ところがほとんど。
(日経の記事には厚生労働省のデータが。
65歳以上定年は16%、定年廃止は2.7%)
ただ取締役ではない役職の場合、
役職がなくなり、給料が格段に下がる
という「役職定年」制度が
取り入られているところも。
また定年のずいぶん前に、関連会社、
グループ会社に出向(転籍)すると
いったことがあるよう。
大学のゼミの友達は
何年も前に子会社に。
本社にいた時より、
名目の役職は上になったものの、
給与、待遇は下がったとのこと。
そしてこれまでに定年を迎えるための
セミナーを何度も受講しているとか。
(費用は会社持ち)
なのでかなり具体的に定年後の
人生設計を立てています。
義理の兄は今年、定年を迎えたのですが、
一年ごとの再雇用。
仕事はこれまでとほとんど同じだが、
給与は半分になったと嘆いていました。
現在、定年延長の話は
その会社でも検討されているが、
やはり公、つまり公務員待ちのようです。
人手不足、労働人口の減少が言われていますが、
一方でホワイトカラーの仕事は、
デジタル化、AIなどで相当、代替され、
軽減されるので、労働人口の減少分を
そのまま、定年延長でまかなうことになるか
については、懐疑的です。
定年を迎えた周囲の人が
口を揃えていうのは、健康の大切さ。
定年後もしっかり働き続けるためには
健康でなければいけません。
また年金の保険料を支給額が
上回るには長生きが必要。
知合いの多くが、毎日、歩いたり、
スポーツクラブに通ったりして、
健康に相当気を遣っています。
お金も大事ですが、
最後はやはり健康なのかもしれません。
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