奈良、京都、鎌倉などの大寺院の拝観料が続々と値上げ。法隆寺、清水寺、建長寺。いくらだと思いますか?

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2017年11月14日、朝日新聞朝刊に、
《大寺院の拝観料、相次ぐ値上げ 法隆寺・清水寺・建長寺…
「維持費・人件費の高騰、要因」》との記事が出ていました。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S13226196.html?rm=150

見出しの通り、誰でもが知っている有名寺院の
拝観料が続々と値上げしているとの内容です。

あげられているのは、
奈良・法隆寺、京都・清水寺、鎌倉・建長寺など。

値上げの理由は、
外国人観光客など参拝者は増えているものの、
《伽藍(がらん)や仏像の維持費や修理代、
人件費の高騰》のため。

記事に例としてあげられていた法隆寺。

母娘で訪れた岐阜県垂井町の
「小学校の修学旅行以来だけど、高くてびっくり」
とのコメントを紹介しています。

あなたは大人2人で
拝観料はいくらだと思いますか?

ちなみに西院伽藍、東院伽藍、
大宝蔵院共通の値段です。

答えは、1500円。

2年前に22年ぶりに
1000円から値上げしたそう。

こちらの値上げの理由は、
《文化財の維持費や修理代の高騰と、
少子化で修学旅行生が減ったことなど》。

続いて京都の清水寺。

こちらの拝観料は、去年1月に28年ぶりに
100円あげて、大人400円に。
小中学生は200円で据え置きとのこと。

清水寺は現在、「平成の大修理」中。
2020年度までに行い、予算はおよそ40億円。
55%は国の補助金です。

お寺の収入の大半は拝観料。

収入は職員の人件費、そして国宝や重文に指定されておらず、
国の補助がないため、全額負担である文化財の修復費用などに
あてられるとのこと。

鎌倉の建長寺は今年の春、
大人300円から500円に、
小中学生100円から200円に。

鎌倉で拝観料をとるお寺はおよそ30ほど。
その会合で値上げについての説明を行なったとのこと。

お寺は横並び意識が強いので、鎌倉五山第一位の建長寺が
値上げするなら、うちの寺もとのコメントを取り上げています。

これを読んで、鎌倉の他のお寺も
値上げされそうな印象を受けました。

最後は、奈良の東大寺。
来年1月に大仏殿、法華堂などの
入堂料(拝観料)を100円ずつ値上げし、
大人600円。子どもは300円に据え置き。

値上げは17年ぶりとのこと。

拝観者が増え収入は上がっているものの、
お寺の庶務理事の方の、今後も拝観者が
増え続けるかわからず、値上げしないと、
この先にどーんと上げなければならない旨の
説明をのせています。

その後、拝観料をとる
こうした寺院の共通点を紹介しています。

それは、《多くの文化財を抱えること》、
《檀家(だんか)がほとんどいないこと》、

その後、大寺院の収入の歴史的変遷について解説。

江戸時代までは寺院の領地からの寄進。
しかし明治になり、その領地が取り上げられ、
(収入が断たれ)廃仏毀釈の影響もあり、衰退。

そこで生まれたのが、
広く浅く、不特定多数から定額を集める
拝観料というのです。

一般化したのは戦後。
さらに高度成長期の観光ブームで
さらに増加したそうです。

こうした拝観料の性格について、
東大寺は「伽藍維持の協力料」で宗教行為の寄進。
清水寺はお布施と理解しています。

この見解に沿うように、
拝観料は課税対象に
なっていません。

専門家である福岡大の藤村健一講師(宗教地理学)は、
そうしたお布施の面以外に、文化財を見ることへの対価
という性格があることを指摘しています。

藤村氏は、こうした寺院の値上げについては、
文化財を守るという側面から認めているようですが、
寺側が詳しい財務状況を明らかにしていないことを、
課題として挙げています。

宗教法人に関しては、宗教法人法が規制しており、
現在は、《役員名簿や財産目録、収支計算書などを
毎年文化庁や都道府県の所轄庁へ提出することが
義務づけら》ていて、罰則もあります。

ところが、
《拝観料やお布施などを記載する収支計算書に
統一基準はなく、宗教法人に任されている》のだそう。

上記の専門家は、宗教法人は公益性の高さ、
また税優遇を受けていることから、
財務状況を明確にし、拝観料をあげる理由を
説明すべきだと主張しています。

関連・参考情報
東京藝術大学大学院教授(文化財保存学)の
籔内佐斗司(やぶうち・さとし)さんによる解説。

《奈良や京都の寺院で入場料を払う理由》
http://textview.jp/post/culture/13603?_ga=2.18515772.480759377.1510630397-781873753.1510630397

■『NHK趣味Do楽 籔内佐斗司流 ほとけの履歴書 仏像のなぞを解きほぐす』より

上の解説では、海外でキリスト教の教会で、
拝観料を徴収されることはまれと書かれています。

確かにまれですが、日本人観光客が訪れる有名な
教会およびそれに付属する施設は、
有料のことが結構あります。

カトリックの総本山バチカン。

サン・ピエトロ大聖堂は、入場するのは大変ですが、
ここだけなら、入場料、拝観料はかかりません。
無料です。

ただクーポラの上に行くには、
階段で5ユーロ、エレベーターで7ユーロが必要です。

またヴァチカン美術館、
システィナ礼拝堂に入るには、
入場料が必要です。

美術館も含まれているので、
ある意味納得ですね。

フィレンツェの大聖堂ドゥオーモ。
こちらも大聖堂のみなら無料。
しかし、クーポラ、美術館、ジョットーの鐘楼に
入るには、入場料が必要。

共通券で大人1人15ユーロ。

Il Grande Museo del Duomo: il cuore della Firenze rinascimentale
Il Grande Museo del Duomo racchiude il patrimonio storico, artistico, culturale e religioso dell’Opera di Santa Maria del Fiore di Firenze.

ミラノのドゥオーモ。

こちらは、大聖堂のみの場合でも有料。
たしかミラノ万博の時からそうなったようです。

《カテドラル入場のみだと3ユーロ、それにエレベーターで
頂上の屋根の部分に上がる分などをプラスしたAパスは16ユーロ、
カテドラル入場と階段で屋根に上がる分などをプラスした
Bパスは12ユーロ》

2017年4月29日
《ドゥオモに新チケット売り場が誕生》
https://tokuhain.arukikata.co.jp/milanoexpo/2017/04/ilievita.html

こうみると、日本の大寺院の場合は、
まだ安い方なのかもしれません。

 

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