貸家札(かしやふだ)は斜めに貼る。その理由は? 亡くなった祖母の説は?

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「貸家札」。
ご存じでしょうか?

その家が「貸家」で、今、空いている
ことを示す札のこと。
家の玄関、雨戸や塀に斜めに貼られていました。

有名な言い回しに、
《貸家(かしいえ、もしくは売り家)と唐様で書く三代目》
というものがあります。
おそらくその売り家札も斜めに貼られていたことでしょう。

こんなことを思い出したのは、読売新聞の連載
《秋山武雄の懐かし写真館》で貸家札について
書いていたから。

秋山さんは、東京の浅草橋の料理店店主で、
東京のあちこちを長年撮影してきた
アマチュアカメラマンです。

その連載の2015年4月2日のテーマは「値段」。

写真は、2枚。

ご自身が経営する浅草橋にある料理店の
メニューの昔の値段。
そしてメインの写真は、そのお店のお隣に
開業した不動産屋さんの店先。
入り口のガラス戸にびっしりと、
「売家 15坪130万円」といった貼り紙が
並んでいるものです。

けれどその不動産が開業した昭和32年以前の
昭和20年代、東京の下町では家の玄関に「貸家」と
の貼り紙をあちこちで見かけたと。

そして文章の最後に以下のように書かれています。

《そうそう。昔の「貸家」の貼り紙は、わざと少しだけ
斜めに貼っていた。貼り紙を見た人が「借りようかなあ」と
首をかしげて、考える時間を与えていたんだろうね。》

今は亡くなってしまった祖母。
大阪で祖母の姉と一緒にアパートを経営していました。

のちには不動産屋さんが、管理を代行してくれ、
募集、家賃の収納などをしてくれたのですが、
経営をし始めた頃は、自分たちでやっていたとか。

空き部屋が出たときは、「空きあります
(最後の「ます」は□に/)」といった
貼り紙を玄関などに斜めに貼っていたそうです。

その理由は、
「借りてもらったら居続けてもらうため。
斜めにしていると立ちにくいから」

わかったような、わからないような説明をしれくれました。

ちなみに、江戸時代にすでに貸家札はあり、
江戸では斜めに貼らずまっすぐ、
上方では斜めに貼っていたそうです。

《放送大学》《報告書概要》
《上方落語から観る近世大坂庶民の居住空間》
該当部分は、12Pに。
https://www.campus.ouj.ac.jp/ouj/modules/sotsu_tiny6/rewrite/pdf/18/seikatutofukusi/seikatutofukusi_kondou.pdf

祖母とのなんでもない会話。
今から考えると、それは、
祖母と過ごした楽しい時間そのものであり、
大切な宝物です。

もっともっと話しておくべきだったなー
としみじみ思ったことでした。

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