「的を得る」は誤用ではない。誤用説の大元、三省堂国語辞典第7版で誤用説を撤回。

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「的を射る」は正しく、「的を得る」は間違いなのか?

国語辞典

「的を得る」との表現、
あなたは、どう思われますか?

「的を得る」は、「当を得る」「要領を得る」との
混同からの間違いで、「的を射る」とするのが正しいと。

自分もそのように思っていました。

文化庁の調査では、「的を射る」を使う人の方が多いが……。

文化庁が発表した平成24年度の「国語に関する世論調査」では、
「的を射る」を使う人が52.4パーセント、
「的を得る」を使う人が40.8パーセント
との結果が出ています。

「的を射る/的を得る」では,
過去の調査では,本来の言い方ではない「的を得る」を使うという人の割合が高かったが,今回の調査では,本来の言い方である「的を射る」を使うという人の割合が上回った。

https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/pdf/h24_chosa_kekka.pdf

「的を得る」も正しい表現と三省堂国語辞典第7版が認める

ところが、この誤用説は誤りで、
「的を得る」も正しい表現であると
誤用説を唱えていた三省堂国語辞典第7版が認めたというのです。

どういうことなんてしょう。

実は、三省堂国語辞典が、「的を得る」を「誤用である」としたことで、
それが多くの本、メディア、またほかの辞典にも広がっていったそう。

ところが、その頃から、この誤用説は根拠が不明量であるとして、
批判していた人たちもいたのですが、三省堂国語辞典の権威の前に、
その主張は認められなかったようです。

ところが、2013年12月に三省堂国語辞典の第7版が発売になりました。
その版から、「的を得る」が一つの項目として採用され、誤用ではない旨、
記されたのです。

編集者で飯間浩明さんは、ご自身のtwitterで、
「『三省堂国語辞典』第7版では、従来「誤用」とされていることばを再検証した。
「◆的を得る」は「的を射る」の誤り、と従来書いていたけれど、
撤回し、おわび申し上げます。」と書かれています。
https://twitter.com/IIMA_Hiroaki/status/412139873101807616

誤用が時代の流れで、誤用でなくなったということではなく、
誤用説そのものが誤りであったと撤回したんですね。

うーん。

今、大辞林、明鏡国語辞典などを見てみると、
まだ「的を射る」が正しく、「的を得る」は誤りであると書かれています。
これも次の改訂では改められるのでしょうか?

辞書にも誤りはある。
ほかにもこうした誤りはありそうですね。

現在、三省堂国語辞典は、第八版が出版されています。

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「正鵠を得る」「正鵠を射る」

「正鵠」という言葉があります。「せいこく」または「せいこう」と読みます。
意味は物事の急所、大切な狙い所です。「鵠」は弓の的の真中にある黒点のこと。
「正鵠」に続く慣用表現として、「―を射る」「―を得る」「―を期する」「―を失する」などが
あります。正鵠の場合は、「射る」「得る」どちらとも正しいんですね。
正鵠=的ならば、的の場合も、「射る」「得る」どちらとも正しい使い方。
そのような判断に至ったようです。
なお同志社女子大学にの
「的を得る」と「汚名挽回」─三省堂国語辞典の訂正をめぐって─ 2018/07/25
吉海 直人(日本語日本文学科 教授)
》のコラムでは別の解釈が展開されています。

中国から伝来した「正鵠を得る」という表現と混同された可能性もあるからです。逆に「的を射る」が影響を与えて、「正鵠を射る」という誤用も生じているようです。あるいは「当を得る」との混同も考えられます。

https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/2018-07-25-12-36

さらに面白いのが、次の記述。

「的を得る」表現を最初に誤用としたのは、『三省堂国語辞典』の第三版(1982年)だとされています。それが第七版(2013年)に至って誤用云々が削除され、改めて正しい使い方として掲載されました。三省堂は自らの誤りを訂正したのですから、これぞ「一日三度反省する」という三省堂の名にふさわしい行いでしょう。

https://www.dwc.doshisha.ac.jp/research/faculty_column/2018-07-25-12-36

また《『三省堂国語辞典第七版』では、「汚名挽回」を誤用ではないとあえて
訂正・明記》されています。

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この記事を書いた人

35年以上にわたり、放送(TV、ラジオ)業界、イベント制作に携わる。
30年余り、放送関係の専門学校講師を勤め、企画書、台本の書き方を
教える。10年余りホテルの食に関するHPの制作、コンサルタントも、
行う。新聞は小学4年生から読み始め、多い時には13紙を愛読。現在は朝、毎、読、日経、日経流通、日経産業、産経、東京、日刊スポーツの
9紙を購読。取引先、図書館で地方紙、専門紙、雑誌もチェックする。
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