ある年上の方。
現役時代はいつも仕事、時間に追われた
忙しい毎日を過ごしていたそう。
「そんな生活からも、定年になれば解放される」
そう思って定年を楽しみにしていたそう。
嘱託や関連会社への再就職を断り、
定年後は悠々自適の毎日……のはずでした。
しかし、定年後もなぜか
自分の好きなことはできず、
というか自分が一体なにをしたいのかも
わからないと。
そしてあるとき気付いたそう。
忙しい、時間がない、お金がない
などと言っていたけれど、
それは単に言い訳で、
本当は、
やりたいことを出来ないほど忙しくもなく、
時間もちゃんとあり、お金もあったと。
やれない、もしくはやりたくない
という自分の気持ちを誤魔化すために、
自分に言い訳をしていたのだと。
そして決意したのは、何でもいいから、
ともかく一度、言い訳せずに実行すること。
ある有名な料理屋さん。
一度、そこの名物料理を食べたかった。
それならば食べに行こう。
高い。
お金が……。
予約が取れない。
一緒に行ってくれる人がいない。
出かける時の服が……。
本当は美味しくないのかも……。
ともかく、そうした言い訳を
自分にもしないし、
家族、友人などにも絶対しない。
「行く」と決めて、
そのためにどうするか、
できるための準備をする。
自分のやりたいことを
一つでも実行できれば、
次のやりたいことにつながります。
そうして小さな一つ一つを積み重ねて、
今では「言い訳をしない」人間に
なりつつあると言います。
自分では気が付かなかったけれど、
言い訳の多い人は本当に多く、
そうした言い訳を聞いていると、
こちらの気分も沈んでしまう。
なので言い訳は自分のみならず、
相手もダメにする。
逆に言い訳をしない人のところには、
気分がいいので、人が集まると。
言い訳をしない人になって、
やりたいことをできる自分になりたいですね。
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