はざ掛け米。じっくり自然乾燥させ、甘みを出す。最期の一手間。

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脳を鍛える漢字ドリル。

その見本を眺めていたら、
次のような問題が出てきました。

「稲架」。

あなたは読めますでしょうか?
地方にお住まいの方、地方出身の方なら
ご存じかもしれません。

「はざ」または「はさ」と読みます。

稲架という漢字からわかるように、
稲を架ける木組みのことをいいます。

ここに、刈り取った稲の穂を逆さにかけて、
天日干し(自然乾燥)させます。

そうして干すことを「はざ掛け」とか
「はさ掛け」と呼びます。

「はさ」と呼ばず、「稲木」(いなぎ)と
呼ぶところもありますね。

小学生の頃、稲刈りを手伝ったことがあります。
当時すでに稲刈り機・コンバインがあり、
刈った稲は、乾燥機にかけ、もみにしていました。

稲わらは切り刻まれ、田んぼに戻される。
稲木、はさは使われなくなりつつありました。

しかし手伝いをした農家は、一部、昔ながらの
稲刈り機を使い、刈り取った稲は、稲架に掛け、
自然乾燥していたのですね。

自分のところで食べる分、
親戚、知人などに配る分は、そうしていたのでした。

なぜなら味が全然違うから。
はさ掛けで天日干しした「はさ掛け米」は、
乾燥機にかけたものに較べ、香りも甘みも
格段に違うのですね。

自然乾燥してはさ掛けから取り込んだ後、脱穀。
その際に出た稲わらは、とっておいて、
縄をあんだり、お正月のお飾りを作ったりと
活用されていました。

また名前を忘れたのですが、
稲わらを集め、円錐状につみあげ、
田んぼの中に、家のようなものを作ってもいました。

農家の知合いによれば、手でわらを押し広げ、
中に空洞を使って入り込んで遊んでいたそう。
暖かくて、秘密基地のようなとても楽しかったとか。

(燃えやすく、また酸欠になったりして危険なので、
小学校ではその中で遊ばないように注意されていようです。
調べたら、「わらぐろ」でした。中国、四国地方の呼び名のよう。
他の知合いによれば、三角形に積み上げたものもあるみたいですね)

《田んぼにかわいくて小さな家が並んだような宇和の「わらぐろ」》
http://www.daiwahouse.co.jp/shinrin/blog/blog_detail.asp?bukken_id=sadamisaki&blog_id=109

話が大きく逸れてしまいました。

農家の方によれば、「はさ掛け」は、
米作りの最期の一手間。
これをするかしないかで大きく米の
品質が違うということで、昔は、
大事にしていたものだとか。

今は、脱穀機、コンバインの普及でそれが
なくなってしまいましたが、まだ一部で残っているよう。

そうそう、先日、百貨店の食品売り場で、
新潟の「はさ掛け米」が1キロ単位で
売られているのを見ました。

同じ新潟のコシヒカリの
2倍ほどの値段がついていました。

はさ掛けだけの違いではないのでしょうが、
その手間を考えるとそれくらいの違いになるのでしょうね。

こちらは、意外にリーズナブル。



TPPとか後継者不足とか、
農業、米作りは大変、
厳しい環境に置かれています。

しかし合理化をしながらも、
昔ながらの手間をかけて、
きちんと丁寧な米作りをしている農家も多数。

はさ掛け米が今後も残るように、
いつもは食べられないけれど、
特別な日のご飯として、食べて応援したいなー。

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