訪日外国人、
今年は1900万人にも達するのでは
と予想されています。
会社、家の近所にも驚くほどの
外国人観光客が増え、すぐ近くの
真珠、貴金属店はいつも満員の盛況です。
そうした訪日外国人のうち、
制度を悪用し、大もうけをしている
人がいるのがわかりました。
財務省はその抜け穴を防ごうと、
2016年税制改正大綱に、その対策を盛り込む予定です。
(消費税免税制度から、金、白金などの地金を
免税対象ではないと明記する)
さて、その手口とはどんなものなのでしょうか。
訪日外国人が貴金属店で金、白金を買います。
なんと消費税分の8%は免税され税金はゼロ。
これを別の貴金属店で売ると、
店は消費税分を上乗せして買い取るため
8%分儲かるという訳です。
あくまで訪日外国人の話。
これを伝える2015年12月1日の読売新聞では、
本体価格をわかりやすく
100万円で計算していました。
消費税免税制度を悪用し、100万円で金地金を購入。
それを別の貴金属店で消費税込みの値段である
108万円で売却。消費税分の8万円がもうけと。
《金「免税対象外」と明記へ…外国人が転売で利益》
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20151130-OYT1T50133.html
しかし一般には、消費税分まるまるもうけにはなりません。
というのは、販売価格と買い取り価格の間には、
もともと差額があるからです。
(スプレッド、本体価格の1.8%ほど。
なのでこの時点でもうけは6.2%ほどに目減りする)
例えば、第一商品の
2015年12月1日午後3時15分現在の
販売価格は4,600,000 円
買取価格は4,569,000 円
http://www.dai-ichi.co.jp/gold/price.asp
田中貴金属工業、
《売買価格と別途手数料》
http://gold.tanaka.co.jp/inquire/buying/charge02.html
金の1グラムあたり
税込小売価格4,960円
税込買取価格4,875円
金1キロに直すと
税込み小売価格496万円
税抜本体価格は450万円
(消費税分46万円)
税込買取価格は487万5千円。
1キロの場合、手数料はかからないから、
487万5千円-450万円=37万5千円。
消費税分46万円まるままはもうからない
○他社製の金地金の場合、鑑定に1営業日かかる場合がある。
《外国人旅行者向け
消費税免税店制度について》
http://www.mlit.go.jp/common/001069989.pdf
○金密輸増える
金の高騰、さらに消費税8%が金の密輸を増やしているよう。
海外(例えば消費税がかからない香港)から金を密輸し、
日本で売却し、消費税分をもうけるという手口。
(本来なら入国の時に消費税8%分を払わねばならない)
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