2016年1月20日、東京は外に出ると、
体の芯から冷えるような寒さでした。
今は寒中。
明日が大寒で1年で最も寒い
とされている時期なんですね。
この時期になると思い出すのが、
寒稽古です。
小中学校時代に剣道を習っていたのですが、
当然ながら、稽古は暖房などない板張りの
道場で裸足で行います。
(下着はつけていた)
その足裏の冷たいこと。
今でもあの冷たさと、
道着に着替えるときの
震えるような寒さを思い出します。
そして家などでは、寒餅というのを作っていました。
この季節、薄切りにした四角いお餅を、
ひもで結んで、軒下などにつるして
乾燥させるというものです。
去年冬、富山に仕事で出かけたのですけれど、
この地方では、今でも寒餅作りが盛んで、
よく作られているそう。
実際に干しているところは見られなかったのですけれど、
写真で、黄色、緑、桃色など色鮮やかな寒餅を見せてもらいました。
それらはクチナシ、ヨモギ、黒米、黒砂糖といった天然の色素で
色づけされているとのことでした。
わが家や親戚また近所の方が作っていた寒餅には、
ごま、大豆、青のり、よもぎなどがそれぞれ
入っているものがありました。
炭で起こした火鉢の上に金網をしき、
寒餅、中でも一番好きな青のり入りを
あぶって食べるのが楽しみでした。
寒修行、寒餅については去年書いたのですけれど、
またまた思い出したのが、「寒紅」。
これは、寒の土用の丑の日に、
口紅を買うという風習。
寒水は年中腐らないとか。
寒仕込みの日本酒、みそ、しょうゆは、質がよい
などと言われますが、それと同じく、
寒中に作られた紅は品質が良くとされ、
唇の荒れを防ぐ効果があるといわれています。
2016年1月20日の東京新聞夕刊の
4コママンガでもこの寒紅のことが
描かれていました。
(そう2016年寒中の丑の日は1月20日。
そして2月1日です)
寒紅は、女性だけでなく、
子どもの病気にもよい
と言われていたそうです。
寒紅=丑紅は、もともと紅花で作った紅のこと。
今ではほとんど作られていないみたいですね。
土用の丑の日といえば、
夏のうなぎがよく知られています。
でも本来、土用は春夏秋冬あって、
それぞれに食べると良いものがあります。
春は戌の日に「い」のつく食べ物。
夏は丑の日に「う」のつく食べ物
秋は辰の日に「た」のつく食べ物
そして
冬は未の日に「ひ」のつく食べ物
ひのつく食べ物。
なかなか思いつかないなー。
赤い色の食べ物でも良いよう。
本来、うなぎは、冬が脂を蓄え美味しい季節。
冬の土用にうなぎでもいいのかもしれませんね。
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