数学者で大道芸人でもあるピーター・フランクルさん。
最近では、Panasonicの
自動掃除機「ルーロ」の宣伝に
http://panasonic.jp/soji/rulo/
登場していましたね。
http://panasonic.jp/soji/rulo/shogen/
というのは、この掃除機の形は、
「ルーロの三角形」を採用していたから。
http://panasonic.jp/soji/rulo/shape.html
そのピーターさんが、
2016年4月23日毎日新聞夕刊の
「人生は夕方から楽しくなる」に登場していました。
《数学者・大道芸人 ピーター・フランクルさん》
http://mainichi.jp/articles/20160422/dde/012/070/002000c
大きな写真には、釣りざおを手にされています。
6年ほど前から釣りに出会い、それから釣りが趣味になり、
現在では、週に1回のペースで出かけられているそうです。
そんなピーターさんのお父さんの言葉が印象に残りました。
ご両親は二人ともユダヤ人で医師。
《父は第二次世界大戦中、ハンガリー国内のユダヤ人
強制収容所に入れられ、ナチスに銃殺されかかった。
母の一家はポーランド・アウシュビッツの収容所に送られ、
母以外の家族は全員、ガス室で殺された。》
二人は戦後、医大で出会い結婚し、
ピーターさんと姉の二人の子どもに恵まれました。
そして、次のようなことを二人に言い聞かせたそうです。
「財産になるのは頭と心だけ」。
そう言ったのは、
《1人1個の荷物で収容所に送られた経験のためだろう》
と分析しています。
そして
《父は家族にものを買い与えるのではなく、
旅行に連れ出し、思い出を残してくれた。》
さらにピーターさんの現在の、
紙とペンさえあれば研究できる数学者という仕事、
110カ国以上を訪れ11カ国語という多言語修得にも
影響を与えたと。
そして、ピーターさんの価値観にも。
《今も「知識があることがカッコイイ」と考え、
車やブランド品には全く興味がない》。
以前、別のブログに書いたことがありますが、
わが祖母も、戦争、震災などで家や財産を
失った経験があるので、孫である自分には、
次のようによく言って聞かせてくれました。
《「大金を持っていても盗られたり、
落としたらソレでしまい。
目の前の食べ物は腹の中に入れたら盗られない。
しかし時が経てば腹が空いてソレでしまい。
(しかし美味しかったという体験は残る。
その体験は誰にも奪われない)
食べ物を得るすべを知っていれば、
何度でも腹を満たせる。頭の中に入っている
すべ・知恵は誰にも奪われない」》
マスターカードのコマーシャル(キャッチコピー)で、
「お金で買えない価値がある。買えるものはMasterCardで」
というものがあります。
家族・恋人などと一緒に過ごす時間、体験は、
それこそプライスレスで、価値のつけようがありません。
そんな見えないものを大切にしたいと
改めて感じました。
〇「天に宝を積め」
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