NHKの番組「ファミリーヒストリー」。
タイトル通り、有名人の家族の歴史を、
本人に代わって調べる番組です。
「よく調べているなー」と、
始まった頃から、ほぼずっと見続けています。
http://www4.nhk.or.jp/famihis/
2016年5月19日発売の週刊新潮に、
「ファミリーヒストリー」で紹介された、
ジャーナリストの鳥越俊太郎さんの家系図が偽りだった
との記事が出ています。
鳥越俊太郎さんの回は、2016年7月10日。
その中で、家系図が出てきます。
それは、鳥越俊太郎さんの親戚が提供したもの。
ご先祖様は戦国大名・大友宗麟の家臣・
鳥越興膳であると。
(大友宗麟は、北九州六国を制圧した戦国大名。
朝鮮、明、ポルトガルと交易した。キリスト教に帰依し
キリシタン大名とも。ローマに天正遣欧少年使節を
派遣したとされる)
けれど鳥越家18代当主の鳥越光さんによれば、
それは間違いで、自分の祖先がそうであり、
鳥越俊太郎さんの一家とは血縁関係がないとのこと。
鳥越俊太郎さんは、ご自身のご先祖様が
鳥越興膳であることは、放送まで全然知らなかったそう。
朝日新聞のインタビューで次のように答えています。
《(人生の贈りもの)わたしの半生 ニュースの職人・鳥越俊太郎:2 75歳》
http://www.asahi.com/articles/DA3S12211988.html
《昨年の夏にNHK総合テレビの「ログイン前の続きファミリーヒストリー」で
僕の父親のことが取り上げられました。そのときまで、まったく知らなかった
のですが、鳥越一族の家系図には鳥越興膳という人が記されていて、
地元の歴史書によると、戦国武将の大友宗麟の家臣だったそうです。》
自分は人生の中で、「鳥越」さん
という名字の方に2人、出合ったことがあります。
どちらもご出身は、九州北部で、
そちらに多い名字かなと思っていました。
家系図の誤りで思い出したのは、
以前にも別のブログで書いたのですが、
親戚の叔父さんのご先祖様調査です。
自分が中学の頃、宮崎県からおじさんが、
やってきたことがあります。
目的は家系図作りというか、ご先祖様の調査。
そう「ファミリーヒストリー」のようなことを
一人でやったのですね。
本籍地の役所の戸籍(当時はまだ個人情報にうるさくなく
閲覧が比較的簡単だったよう)や、代々の菩提寺、お墓、
過去帳探し、住職、親戚、近所の人に話を聞くなど、
毎日、精力的に動いていました。
確か夏休みだったので、
その一部だけですが、一緒に回りました。
その結果、自分にとっても、また父母たちにとっても、
全く知らないご先祖様の歴史が出てきて、ビックリしました。
叔父さんは、調べているうちに、
矛盾した証言や文書、記述が出てきて、
どちらが正しいのか判断できず、
最後は独断で結論を出したそう。
その調査と自分の判断をもとに、
家系図を、専門の人に書いてもらいました。
(清書のみ。なおそのコピーは送られて
きましたが、実物は見ていません)
けれどそうやって一度、作ってしまうと、
たとえ別に注意書きなどを残していたとえしても、
子孫は家系図自体を全く正しいもの
として扱ってしまうので、後の世代になると、
真相がわからなくなってしまうのかもしれません。
自分も叔父さんにならい、ご先祖様について
調べてみたいのですが、記録はともかく、
親戚の中で昔のことを知る年上の人が、
どんどんといなくなっているので、
少し遅かったかなーと少し後悔しています。
しっかりと調査するには、自分の家族、
親戚など一族だけでなく、住んでいた郷土、
藩などの歴史も調べなければならないよう。
歴史好きには、たまらない課題に
なるかもしれませんね。
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