話さず、呼び出し音で、互いの元気を確認。携帯も普及しておらず、通話料も高かった遠い昔の思い出。

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2016年6月1日、朝日新聞の外報面に、
キューバの携帯電話事情が出ていました。

《(特派員メモ)電話のマナー @キューバ・ハバナ
平山亜理2016年6月1日09時30分》
http://www.asahi.com/articles/ASJ5T46HWJ5TUHBI00R.html?iref=com_fbox_d2_02

キューバの携帯電話普及率は、世界でも低いおよそ20%。
ほとんどがプリペイド式で、最低限5ドル分のクレジットを
支払わないといけないのですが、これはキューバの平均月収の
4分の一にあたるそう。

このためキューバの人の携帯電話での
通話時間は短いとのこと。

こうした事情があるため、携帯電話に関して、
作法がいろいろあるようです。

その一つが、固定電話から携帯に掛けるのは失礼というもの。
これは電話を受けた側が料金を払う仕組みだから。
(香港でも同様で、間違い電話をすると、
日本以上に、相手はめちゃくちゃ怒る)

記事の最後に紹介されていた、
ハバナ在住の女性が離れた家族への
携帯電話の作法というか知恵に、
懐かしい思いがしました。

彼女はどのように携帯電話で、
コミュニケーションをはかっているのでしょうか?

《毎日、携帯で電話をかける。でも一切話はしない。
決まった時間に「呼び鈴」を2回だけ鳴らして切る。
相手から1回呼び鈴が鳴れば、それが「こちらも元気」
という意味だという》。

携帯電話が普及するまえ、
日本でも市外電話は非常に高価なものでした。

電電公社が独占していたから。
それを切り崩すために新電電が生まれ、
劇的に市外電話の通話料が下がっていきました。

その前のお話です。

大阪で暮らしていた祖母がまだ元気な頃でした。
東京から大阪の祖母宅に、よく電話をしました。

しかし毎回、会話をしていた訳ではありません。
当初は毎回、話していたのですが、
祖母が通話料を心配し、ある決めごとをしたのです。

毎晩午後9時に電話する。
3回鳴らして切れば、
「こちら(東京の自分)は元気」という意味。

切った後、向こうからの呼び出し音が2回であれば、
「こちら(大阪の祖母)も元気、変わりなし」
という具合です。

1週間のうち1度、金曜日だけは、言葉を交わしました。
それも出来るだけ短く。

それをいつの頃からか、
カセットテープで録音していました。

すこし前、物置を整理したとき、それが出てきたのです。
すぐに聞き直しまし。
若い祖母の声に、聞き入ってしまいました。
大切な宝物です。

大学の同級生で、地方から来た友達の多くは、
やはり、同じような取り決めをして、
互いの無事を伝え合っていたみたいです。

卒業後、電電公社(入社後すぐにNTTになった?)に
入った同じゼミの同級生も、時間を決め、
呼び出し音の回数で、親といろいろな
メッセージを交換しあったそう。

面白いと思ったのは、9回の意味です。

これは、「苦(9?)しいのでカネ送れ」
という合図だったそう。

本当はまだ余裕があるのに、当時つきあっていた彼女と
デートするお金が欲しかったので、9回鳴らしたことがある
と、後に「自白」してくれました。

携帯電話も普及し、現在では、海外とも顔を見ながら、
無料で話しをすることが出来る時代。

便利になりましたが、電話の呼び出し音に
耳をそばだてていたあの頃も、それはそれで、
いい時代だったのだなと思います。

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