20歳年下の女性との不倫を「フライデー」によって、
報じられた66歳の六代目三遊亭円楽さん。
襲名を行ったのと同じ帝国ホテルで会見を開きました。
その席で、不倫を認め、謝罪しました。
個人的に気になったのは、
その席で披露された謎かけ2つ。
1つめは、
「不倫とかけてどう解きますか」に対するもの。
「今回の騒動とかけまして今、東京湾を出て行った船と解く」
その心は?
「“航海(後悔)”の真っ最中です」。
そして、「もう一つできちゃった」と言って披露したのが、
「今回の騒動とかけまして天保銭と解きます」
その心は?
「今の時代に通用いたしません」。
言わずもがなですが、天保銭は、
江戸時代の貨幣の一つで、
現在は使えません。
伝えられているところによれば、
これを聞いた報道陣は、大いに沸いたそう。
うーん。
以前、ねづっちという芸人さんが、
謎かけを流行させた時にも、
年配の落語家さんなどから、
「あれは謎かけになっていない」と批判が出ました。
本来の謎かけは、2つの言葉が
掛かっていないといけないのだそう。
例えば、「お坊さんとかけて、なんと解く」
「朝刊と解く」
「そのココロは?」
「今朝(袈裟)きて、今日(経)読むでしょう」。
「けさ」と「きょう」で2つの言葉がかかっています。
(坊さんと朝刊の共通点が二つ指摘されている)
2009年10月31日の日本経済新聞のコラム「春秋」に、
現六代目の師匠である五代目の三遊亭圓楽さんの
謎かけの条件と例が紹介されていました。
「ウグイスとかけて弔い行列ととく。
そのこころは、ナクナクウメニイク」。
「鳴く鳴く」と「泣く泣く」、
「埋めに行く」と「梅に行く」。
2つ掛かっていますね。
ただ謎かけには、こうした音でかける他に、
構造、本質で掛ける場合もあるよう。
例えば、
「○○さんとかけて」
「ロウソクと解きます」
「その心は?」
「我が身を削って、周りを明るくしています」
《落語の「なぞかけ」が秀逸な問題解決方法だった件
2016年06月08日 06:00》
http://agora-web.jp/archives/2019639.html
六代目の2つの謎かけはどうなんでしょう。
ちゃんと先代の言う謎かけになっているんでしょうか。
六代目三遊亭圓楽(当時は楽太郎)に弟子入りし、
三遊亭花楽京を名乗ったものの、放送作家に転身。
「世界・ふしぎ発見!」「TVチャンピオン」などを手がけた
石田章洋さんが6月に出したばかりの本。
〇なぜ錦糸町?
六代目は東京都墨田区石原(本所)で生まれ育った。
錦糸町と両国の間。
墨田区立外手小学校、墨田区立両国中学校、都立深川高校。
錦糸町は地元。(現在のお住まいは江東区)
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