あなたは、木魚をご存じですか?
多くの方は一度は見たことあるのでは。
2016年10月15日、テレビ東京で、
「シェアしたくなる!日本人の知らないニッポンのこと。
『衝撃!新常識30連発SP』」という番組が放送されました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/official/nipponnokoto/
その中で、木魚についての知識が
紹介されていました。
もともと木魚は、平べったい魚の形をしており、
それがある京都府宇治市の萬福寺の現物を
紹介していました。
http://www.obakusan.or.jp/
こちらのお寺は禅宗の一派である黄檗宗。
禅宗のお寺では、木で龍頭魚身の形に作ったものを、
庫裡(くり)につるして、食事時に打ち鳴らして
合図としたのだそう。「魚板」
のみならず、起床、集合の合図としても
使われていたと言います。
これがさらに、鈴のような形に変化し、
僧がお経を読む時に、叩く仏具となったよう。
(魚鼓)
木造の円形で中空。表には魚鱗を刻んでいます。
これを布や革で先端を包んだ棒で打つのです。
中国から伝わった木魚。
鈴のように形の木魚は、上に記したように
お経を読むときに使う目的。
なぜ木魚がお経を読むときに使われたのか?
それは叩いてリズムを刻み、
お経を覚えやすくし、また
お坊さんの眠気を覚ますというためと言われています。
また木魚の原型であるものの魚の口には、
丸い玉があります。
これは「煩悩の珠」とされています。
木魚を叩くのは、自分の中から煩悩を
たたき出すためとも。
なぜ魚の形なのか?
これは、魚が、日夜といわず目を閉じず、
眠らないものだと信じられていたところから、
寝る間を惜しみ修行せよとの意味あいとか。
ちなみに、現在、日本で木魚を
手作りしているのは、愛知県のみ。
《あいちの伝統工芸品》
https://www.pref.aichi.jp/sangyoshinko/densan/210.html
〇愛知県愛西市(あいさいし)の
市川木魚製造所は、
お寺の木魚だけを作っている唯一の工房。
〇愛西市は名古屋市の西。
レンコン生産でも有名。
織田信長の生誕地とされる
勝幡城(しょうばたじょう)跡がある。
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